「現在完了形と過去形」4つの使い方と、違いを見分ける2つのポイント


ネイティブが自然に用いる現在完了形。みなさんも中学生のときにその用法は習ったと思いますが、英会話の中で使うとなると思わず悩んでしまうのではないでしょうか?

「過去形はわかるけど、現在完了形はよくわからない」「過去形と現在完了形の違いがわからない」といった声はよく聞かれます。

今回はそんなみなさんのために、現在完了形と過去形の使い分けについてさまざまな例文を用いながら考えていきたいと思います。ネイティブのように会話の中で使える現在完了形をマスターしましょう♪

 

まずは基本の用法から

現在完了形の用法は大きく分けて4つあります。

①継続 ずっと〜だ
②経験 〜をしたことがある
③完了 〜し終わった
④結果 ~した(その結果現在は・・・)

初めて現在完了形を習ったときに一番混乱するのが。②~④と過去形の使い分けです。

確かにいずれも過去に起きたことを表しているため、小難しく現在完了形なんて用いなくても動詞を過去形にするだけで十分伝わるんじゃない?と思ってしまいますよね。

ところが、ネイティブはこれを自然に使い分けて話している為、使い方を理解していないと大切なニュアンスを聞き逃してしまうことになりかねません。

それではさっそく、その使い分けについて見ていきましょう!

継続 ずっと~だ

<例文>I have waited here for an hour.(私はここで1時間も待っている)

「待っている」という現在の状態を表している文章ですが、“I wait here for an hour.”では「私はここで一時間待つ」となってしまい、過去から現在までの1時間なのか、現在から未来への1時間なのかが分かりません。

また”I’m waiting here for an hour.”でも同じことが言え、果たして現在が待ち時間1時間のうちのどこに位置しているかが分かりませんよね。そこで現在完了形を使うことによって、「待ち始めてもう1時間も経った」というニュアンスを出すことができます。

 

経験 ~をしたことがある

<例文>I have been to Japan.(私は日本に行ったことがある)

「過去日本に行った」という話をしているので、”I went to Japan.”(私は日本に行った)でも良さそうな気がしますよね。①の継続表現とは違い、意味の違いがほとんどありません。

ところが、この2つには大きなニュアンスの違いがあり、使い分けを間違えると会話がちぐはぐになってしまう可能性があります。

<会話例>アメリカ人と日本人の知人同士の会話

Aさん(アメリカ人)「The climate of Japan is very easy to live in during spring and autumn.」(春と秋の日本は、気候がとてもいいよね。)
Bさん(日本人)「Yes, that’s the way I like my country. By the way, why do you know so much about Japan?」(そうなんだ、僕は日本のそこが気に入ってるよ。ところで、なぜ日本についてそんなに知ってるの?)
Aさん「・・・・・・」

さて、上記の会話例をご覧ください。ここでAさんが「僕は日本に行ったことがあるんだよ。(だから気候について知ってるんだ。)」と伝えたいとします。もしも、

Aさん:I went to Japan.(僕は日本に行った)

と答えたとすると、少し唐突すぎる感じがしませんか?それよりも、

Aさん:I have been to Japan.(僕は日本に行ったことがあるんだ。)

と言った方が自然ですよね。

このように、同じ過去の状態を言い表すとしても、現在完了形を用いることで「やったことがあるのか、ないのか」という部分をシンプルに強調することができます。

 

完了 ~し終わった

<例文>I have finished my work.(私は仕事を終えた)

こちらも、過去形を用いて”I finished my work.“で十分意味が通じるような気がしてしまいますよね。ところが、会話のなかで用いてみると現在完了形を用いらなければならない背景に気づくことができます。今回はわかりやすいように否定形haven’tを使って説明しますね。

<会話例>職場の同僚同士の会話

Aさん:Hey,B!! How about a drink tonight?(ねえ、B!今夜一杯飲みにいかない?)
Bさん:Sorry, but I can’t. (ごめん、無理なの。)

さて飲みに誘われたBさんですが、ここで断る理由として「仕事が終わっていないの。(だから行けないの)」と伝えたいとします。もしも、

Bさん:I didn’t finish my work.(私は仕事が終わっていなかったの)

と言ったとしたら、やっぱりちぐはぐな感じがしますね。

Bさん:I haven’t finished my work.(私は仕事が終わっていないの)

と言えばとてもスムーズです。

このように、現在に視点を置いて「(今)仕事を終えられていない」というニュアンスを出そうと思うと、現在完了形を使う必要が出てくるわけですね。

 

結果 ~した(その結果現在は・・・)

<例文>He has gone to America.(彼はアメリカに行ってしまった)

これは過去形で表してしまうと”He went to America.”(彼はアメリカに行った)となり、完全に意味合いが異なってしまうため、現在完了形にする必要性は理解していただけると思います。”have gone”にすることで、「去っていった(その結果現在はいない)」ということを表すことができます。

これまでの3つと同じように、あくまでも視点を現在においているという点がポイントですね。

 

現在完了形の用法の違いを見分ける方法

ここまでは、現在完了形と過去形の使い分けに焦点をあててみてきましたが、これまで述べてきたように現在完了形の中にも4つの用法があり、どの用法で現在完了形が用いられているのか正確に理解する必要があります。