「厳しい」の英語表現16選 | 「strict」だけじゃない！シーンによって使い分けよう

冬の寒さが厳しい、規則が厳しい、予算が厳しいなど、「厳しい」という言葉は、さまざまなシーンで使われます。

しかし、同じ「厳しい」という日本語でも少しずつニュアンスが違いますが、これは英語においても同じです。

日本語では「厳しい」と一言で表せても、英語では、シチュエーションによって「厳しい」を意味するフレーズを使い分ける必要があります。

今回は、「厳しい」という言葉が使用されるシーン別に、どのような英語フレーズを使ったらよいかをご紹介します。

 

天気・気候、環境などが厳しいという場合

夏の暑さが厳しい、寒さが厳しいなどという場合の「厳しい」は、“悪い”・“過酷な”というニュアンスで使われています。このような場合の「厳しい」は、英語では以下のようなフレーズを使います。

Last summer’s heat was intense.　（去年の夏の暑さはとても厳しかった。）
It will be severe cold this winter.　（今年の冬は厳しい寒さになりそうだ。）
Living environment is harsh here.　（この辺りの生活環境は厳しい／過酷である。）

 

問題や事態、体の容態・具合などが厳しいという場合

問題や事態の状況、体の容態などを表すとき、“難しい”、“ひどい”、“深刻”というニュアンスで「厳しい」ということがあります。そういった場合、英語では次のように表します。

It will be difficult to solve the problem.　（その問題を解決するのは難しいだろう。）
The employment situation is bleak（severe） now.　（現在の雇用情勢は厳しい／深刻だ。）
His condition is becoming serious.　（彼の病状は厳しくなっている／深刻になっている／悪化している。）
This work is very hard.　（この仕事はとても厳しい／きつい。）

自分に厳しい、厳しい先生などという場合

自分や他人に対して厳しいなどという場合、“厳格”、“頑固”、“容赦ない”といったニュアンスで使われますが、英語では以下のように表現します。

He is very strict with his students.　（彼は生徒たちにとても厳しい。）
My father is really hard on himself.　（父は自分に対して、とても厳しい。）
He is very rigid.　（彼はとても厳しい／頑固だ／融通がきかない。）
Our boss is too tough on young people.　（私たちの上司は、若者にとても厳しい／容赦がなさすぎる。）

 

規則・ルール、批判などが厳しいという場合

規則やルールなどが厳しいという場合は、“strict”という英語のフレーズを使います。

Our school rules are very strict.　（私たちの学校の校則は、非常に厳しい。）
My mother is very strict about keep promises.　（私の母は、約束を守ることに対して厳しい／厳格である。）

また、批判が厳しいというときは、“severe”を使用します。

His speech received many severe criticisms.　（彼のスピーチは、多くの厳しい批判を受けた。）

 

予算、条件、制限などが厳しいという場合

予算、条件、（時間的な）制限などが厳しいといった場合は、“きつい”、“困難”などのニュアンスがある“tight”という英語フレーズを使います。

The schedule was very tight.　（スケジュールが厳しかった／きつかった。）
We cannot make it within such a tight budget.　（こんなに予算が厳しくては、どうにもならない。）

 

まとめ

ひと口に「厳しい」といっても、英語にはさまざまなフレーズがあり、そのシチュエーションにあった表現を使い分ける必要があります。

フレーズの使い分けに迷ったときは、そのシチュエーションにおける「厳しい」を、ほかの言葉で表すとどうなるかを考えてみましょう。そうすれば、その場で使うのにふさわしいフレーズが思い浮かんできますよ！

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