もう怖くない!仮定法を使いこなす、たった4つのポイント


みなさんは、「仮定法」と聞いたとき、どんな文法のことだか覚えていますか?学生時代おそらくほとんどの方がつまづいた仮定法、実際に英会話で使うとなるとちんぷんかんぷんですよね。

なんとなく苦手意識があって敬遠していた方も多いかもしれませんが、仮定法を会話で使えるようになると、話の中身により深みを持たせることができるようになります。そこで今回は、仮定法を使いこなすためのポイントについてご紹介したいと思います。

 

ポイント①まずは基本の文法から

仮定法は仮定法過去と仮定法過去完了の2つの用法に分かれています。
この2つの使い分けについてはのちほどご紹介いたしましょう。

○仮定法過去

If+主語+動詞の過去形, 主語+would(should / could / mightなど)+動詞の原形
→意味:もし~なら、~なのに。

 

○仮定法過去完了

If+主語+had+過去分詞, 主語+would(should / could / mightなど)+ have+過去分詞
→意味:もし~だったら、~だったのに。

 

ポイント②「実際には起きない出来事」について述べる

ところでみなさん、「仮定」と聞いたときはじめに浮かぶ単語は”if”ですよね。それでは、以下の文章を訳してみてください。

(例1)If it is raining, I do not want to leave my home.
(例2)If you don’t know the place, please call.

さて、いずれも文章に”if”が使われていますが、これはここで言う仮定法とは大きく意味合いが違います。それぞれ訳を確認していくと

(例1)「もしも雨なら、家を出たくないなあ」
(例2)「もし場所がわからなかったら電話してね」

となるわけですが、これは仮定ではなく「条件文」と呼ばれます。

それでは仮定法とは何なのかといいますと、「実際には起きない出来事」について述べるときに使われる文法だといえます。下の例文をご覧ください

(例3)If I had money, I could buy the latest Macbook.(もしお金を持っていたら、最新のMacbookが買えるのに。)
→実際にはお金を持っていなくて買えない。

(例4)If it had been fine yesterday, I would have played tennis.(もしも昨日晴れていたなら、テニスをしたのに。)
→実際には天気が悪くテニスができなかった。

このように、実際に起きない(起きなかった)出来事について述べるときの文法を「仮定法」と呼びます。

 

ポイント③仮定法過去と仮定法過去完了の違い

それでは、はじめに述べた2つの文法である仮定法過去と仮定法過去完了はどう違うのでしょうか?この点についてご説明する前に、もう一度前述の例3の英文をご覧ください。

文章の中では、動詞haveの過去形had、助動詞canの過去形couldが使われていますね。しかし、なぜ過去形が使われているのでしょうか?訳を見てみると、お金を持っていないのも、Macbookが買えずにいるのも”現在”の出来事だと理解できます。にも関わらずここで過去形が用いられている背景とは・・・

文法上の時制を過去にずらすことによって、現実の出来事から遠い出来事であるということを象徴している
ということが言えます。ここが仮定法で一番つまづくポイントです。つまり、ここさえ理解できればあとは簡単にクリアできます。

さて、主題に戻りまして仮定法過去と仮定法過去完了の違いについて考えていきましょう。先ほどの例3は、仮定法過去の用法です。一方例4は、仮定法過去完了の用法が使われています。

訳を見てわかるように、天気が悪かったのも、テニスができなかったのも、いずれも”過去”の出来事です。しかし、ここでもさらに時間軸を一段階ずらして過去完了形で表現することによって”実際には起きなかった出来事”であることを示しています。こちらも考え方は先ほどと同じです。

文法上の時制を過去にずらすことによって、現実の出来事から遠い出来事であるということを象徴している、これが一番のポイントです、例文と合わせてぜひ理解に努めましょう。

 

ポイント④文の雰囲気で感じ取って♪Ifが使われない仮定文

ややこしいことに、文中にIfという単語が出てこないにもかかわらず仮定文として訳さなくてはならない場合があります。

○I wish + 仮定法過去

(例5)I wish I had a car.(私が車を持っていたらいいのに。)

こちらの文をIfを使って表現した場合、”If I had a car,”となるわけですが、この場合はその後ろに文章を続けないとおかしいですよね。

(例6)If I had a car, I could drive you to your home.(もし車を持っていたら、君を家まで送れるのに。)

例えば例6のように、仮定文のあとに「もし~なら、○○できるのに。」と続く場合であればIfを用いれば良いのですが、「もし~ならいいのに。」とだけ言いたい場合には”I wish + 仮定法過去”を使ってみましょう。

 

○But for~/Without for~

(例7)Without water (もしくはBut for water), no creature could live on this earth. (もしも水がなかったら、どんな生き物もこの地球には生きられない。)

こちらの文をIfを使って表現した場合、以下のようになります。

(例8)If it were not for water, no creature could live on this earth.

この”If it were not for~(もしも~がなければ)”という表現は会話の中でよく必要になりますが、長くてくどすぎるため、簡略化した”but for~””without~”という表現が使われるようになりました。

 

まとめ

仮定法の基本的な考え方はご理解いただけたでしょうか?普通に日本語で話していても、「もし~だったら○○する(した)」という表現はたくさん使いますよね。英語でも仮定法を使えるようになると、言いたいことがよりストレートに伝えられるようになります。どうしても苦手意識をもっている方は、まず確実に仮定法を聞き取ることからはじめましょう。

英会話の中で仮定法が使われる場合は、前後の流れから推測すればある程度理解できますので、そこまで身構えなくても大丈夫です。いよいよ「自分でも使ってみよう!」というときは、文法の規則を頭に入れておく必要がありますので、今回ご紹介したことをぜひ思い出してみてください。

仮定法を使いこなして、英会話上級者の仲間入りをしましょう!

 

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Midori
Midori
九州大学経済学部卒業後、金融機関の営業職に従事。結婚を機に退職し、現在はフリーライターとして活動中。イギリスへの短期留学やNY一人旅の経験をもとに、英語学習や旅行関連の記事を執筆している。
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