「現在完了形と過去形」4つの使い方と、違いを見分ける2つのポイント

継続と経験

「ずっと~だ(継続)」と「~をしたことがある(経験)」の見分け方が困難なときがあります。

<例文>He have lived in Japan.

「彼は(以前からずっと)日本に住んでいる」なのか「彼は日本に住んだことがある」なのかわかりませんよね。これを見分けるのに有効なキーワードがあります。それは、”for”と”since”です。このキーワードを見つけたら継続で使われていると判断しましょう。

<例文>
He has lived in Japan for two years.(彼はこの二年間日本に住んでいる)
He has lived in Japan since 1990.(彼は1990年から日本に住んでいる)

その一方で、「経験」として使われている場合のキーワードとしては、”once, twice…”と”before”が挙げられます。

<例文>
He has lived in Japan once.(彼は1度日本に住んだことがある)
He has lived in Japan before.(彼は以前日本に住んだことがある)

 

継続と完了

「ずっと~だ(継続)」と「~し終わった(完了)」の見分け方が困難な時があります。

<例文>He has finished the work.

「彼はその仕事を終えたところだ」なのか「彼はその仕事を終えた(やりおおせた)ことがある」なのかわかりませんよね。これを見分けるのに有効なキーワードが、”just” と”already”で、この2つがを見つけたら完了を表します。

<例文>
He has just finished the work.(彼はその仕事を終えたところです。)
He has already finished the work.(彼はすでにその仕事を終えてしまいました。)

2つ目の分だと現在完了形の用法としては「結果」として使われていると取ることもできますが、この辺は前後の微妙なニュアンスを読み取りながら・・・ということになってきます。

 

まとめ

いかがでしたか?現在完了形と過去形の使い分け、そして現在完了形の用法の聞き分け方についてご理解いただけたでしょうか。

どれにも共通する点は、現在に軸を置いて話をしているかどうか、という点です。起点を過去にもつ出来事が現在にどういった影響を及ぼしているか、という視点で話をすることによって、前述のように「こんなに待たされている」「まだ終わっていない」などの言葉のニュアンスをより色濃く伝えることができます。

これを使うのと使わないのとでは、話をしたときの表現の豊かさやスムーズさもずいぶん変わってきますので、「わざわざそんな小難しい表現を使わなくても・・・」と敬遠することなくチャレンジしてみていただきたいと思います

 

NexSeedの英語留学、エンジニア留学について詳しく知りたい方はこちら
お気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。