頼み事や依頼で使える英語フレーズ【ビジネスで使える例文】

日常英会話はもちろん、ビジネス英会話でも頼み事や依頼をする場面はよく出てきますよね。

人に何かを頼むというのは、少なからず相手に迷惑をかけることになるため丁寧な言い回しがとても大切です。

そこで今回は、頼み事や依頼で使える英語フレーズについてご紹介してみたいと思います。

 

頼み事、依頼で使える英語フレーズ

①May I ask you a favor?(お願いを聞いてもらえる?)

[favor]というのは、「好意、親切」という意味の単語です。したがって直訳すると「あなたに親切(な行為)をお願いしてもいい?」となり、「お願いを聞いてもらえる?」と言いたい場合に使うことが出来るのです。

友人同士などのカジュアルな間柄で使われることが多く、ビジネスシーンや目上の方に対する場面で使うことはあまりありません。

ちなみに類似の表現が、海外ドラマ「フレンズ」の中でも登場しています。弟夫婦が子供を持つにあたって代理母を務めることになったフィービーのもとへ、弟の妻アリスがお願い事をしに来るシーンです。

アリス: Umm, actually, I came down to ask you a big favor.(えっとね、実は、とても大切なお願いをしに来たの。)

フィービー: Oh, well, don’t tell me you want to keep more of your stuff in my uterus.(あら、私の子宮でこれ以上何か育ててくれなんて言わないでよね。)

既に自分の子宮で彼女の子供を育ててあげているフィービーからすれば、「これ以上何のお願いがあるって言うの?」と言いたかったのでしょうね。

[a big favor]とすることで「とても大切なお願い」と強調されているのも印象的です。

 

②I need some help.(ちょっと助けていただきたいのです。)

「助けが必要」と伝えることで、「ちょっと助けて!」というニュアンスを出すことが出来ます。欧米では日常英会話でしょっちゅう登場する表現ですし、簡単な文章ですから頭に入れておきましょう。ちなみにこちらの表現は、海外ドラマ「Sex and the City」の中にも登場しています。道ならぬ恋に走ってしまったキャリーが、友人に全てを打ち明けて自分を助けてほしいと頼むシーンです。

キャリー:I have something to tell you. I know you’re not gonna like it. Believe me I’d rather tell anyone but you, but I have to.(あなたに話があるの。きっとあなたは嫌な気分になると思う。私としてもあなたにだけは知られたくないことだけど、でも言わなくちゃならないの。)
ミランダ:OK.(わかった。)
キャリー:Because I need your help.(あなたに助けてほしいから。)

[your help]とすることで、「あなただからこそ頼みたい」といったニュアンスを出すことが出来ますね。

 

③I’m sorry to bother you, but~.(お忙しいところ失礼ですが~)

直訳すると「お手を煩わせてしまい恐縮ですが~」といった感じになります。[bother]は「悩ませる」という意味で記憶している方が多いと思いますが、ここでは「あなたを悩ませて申し訳ない=手を煩わせて申し訳ない」といったニュアンスになっています。

 

④I was wondering if~.(~していただけませんか?)

非常に丁寧な依頼の文章です。「もしかして~していただけたりしないかなあと思って・・・」といった感じでしょうか。ここでbe動詞が過去形になっているのは、「こうしてお話しする前に自分の中で考えたうえでお願いさせていただいています」というニュアンスを出すためです。ためらいながらお願いしているのが伝わってくるため目上の方に対しても好印象ですね。

さて、③④でご紹介したフレーズは、映画「プラダを着た悪魔」の中で続けて登場しています。主人公アンディが、上司のミランダを探し回る中で、その更に上の上司であるラヴィッツ会長に居場所を聞こうとするシーンです。

“Mr.Ravitz, I’m so sorry to bother you. I was wondering….(ラヴィッツ会長、お忙しいところ申し訳ございません。もしかしてその・・・)”

実際のシーンの中ではこう言いかけたところでミランダが登場しますが、もしそのまま話し続けるのであれば[if~]の構文が続くということになります。

一介のアシスタントに過ぎないアンディが、企業グループトップに君臨する会長に「上司の居場所を知りませんか?」と聞くわけですから、相当恐縮しているのであろうことは伝わってきますね。

 

④That would be great.(そうしていただけたら嬉しいです。)

こちらは、お願い事を聞いてもらえた時のお礼フレーズです。「それなら僕が○○してあげようか?」と提案してくれたのに対して「それは素晴らしい!」と言うことで、「そうしてもらえたらありがたい」という気持ちを伝えます。

ちなみにこちらのフレーズも、映画「プラダを着た悪魔」に登場します。主人公アンディが、憧れのライターであるクリスチャンに出会い、自分の記事もぜひ読んでほしいとアピールするシーンです。

アンディ:I am a writer too.(実は私もライターなの。)

クリスチャン:Is that right? I should read your stuff. Why don’t you send it over?(ほんとに?なら僕もぜひ読まなくちゃな。記事を送ってもらえない?)

アンディ:Yeah? That would be… Thank you. That would be great.(ええ??それは本当に…ありがとうございます。そうしていただけたら嬉しいです。)

 

番外編:メールで使える依頼フレーズ

ここまでは口頭での依頼フレーズを見てきましたが、ビジネスシーンではメールでの依頼をすることもしばしばあるでしょう。

そこで、メールで使える依頼フレーズにも触れておきましょう。

“Can you have a look at 〇〇 I sent you, please?(お送りした〇〇をご覧いただけないでしょうか?)”

→添付ファイルを付けて、中身を確認してもらいたい場合はこのように記載すればOKです。

“I would appreciate it if you could~.(~していただけましたら幸いです。)”

→先ほどご紹介した”I was wondering if~.”とニュアンス的には近い表現です。[if~]で「もし~していただけたら」という表現にすることで非常にマイルドで丁寧なフレーズになりますね。

 

英語でスマートに頼み事をしよう!

相手に何か頼むときには、普段よりも十分な配慮をしながら発言しなければなりません。

今回ご紹介したフレーズは比較的簡単で覚えやすいものが多いと思いますので、しっかり頭に入れて使ってみてくださいね!

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投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。