ノンタンの絵本はここが凄い!発達障害の娘がハマったその魅力って?
前田 敦子
これまで、発達障害の娘が乳幼児の頃に好きだった本をご紹介しましたが、今回は娘が5才の頃お気に入りだった絵本をご紹介します。
娘がハマったのは「ノンタン」でした。
出会いは病院の待合室にあった「ノンタンおやすみなさい」という絵本です。
夜なのに眠くないノンタンが、友だちのところに行くお話に娘はドキドキワクワク…。
そこから娘は、ノンタンの魅力にハマっていったのでした。
ノンタンにはたくさんのお話があります。
風船ガムで空を飛ぶ「ほわほわほわわ」、ボールをどんどん追いかけていく「ボールまてまて」のような話の展開を楽しむもの。
ゴミをちらかしっぱなしにする「ぱっぱらぱなし」や、ブランコを独り占めする「ぶらんこのせて」など、ルールを教えてくれるもの。
そして「およぐのだいすき」や「たんじょうび」のような優しさを描いたもの…。
また、ノンタンの絵本は文字のリズム感がとても良く、娘もよく一緒に口ずさんでいました。
何度読んでも娘はお気に入りの場面で笑ったり、ノンタンのマネをしたりと、飽きることがないようでした。
そんな優しいノンタンですが、決して大人が望むような「良い子」ではありません。
いたずらが大好きで、わがままなところもあります。周りの言うことを聞かずに自分がしたいことをします。
「失敗から学ぶタイプ」の代表のようなキャラクターです。
でもそこが、子どもの心をつかむのでしょう。
娘がノンタンシリーズで1番気に入っていたのは、『がんばるもん』です。
娘は小さい頃、病気やケガで入院したことが何度かあったので、特に共感したのだと思います。
5才の誕生日のとき、娘は祖父母に「誕生日プレゼントはノンタンのぬいぐるみが欲しい」と、お願いをしました。
ところが祖父母が買ってきたのは…キティちゃんのぬいぐるみでした。(しかも特大)
私は娘が大泣きするのではないかとヒヤヒヤしましたが、
娘は「おじいちゃん、おばあちゃんはお年寄りだからノンタンがわからないのね。しょうがないか…」と納得してくれて、私は心からホッとしたのでした。
小さいお子さんには「赤ちゃん版ノンタン」シリーズもお勧めです。
絵本ではないですが、ノンタンにはパズルやひらがなや数字が学べるボードブックなど、関連グッズが多くあります。