今回は英語で「しかし」の表現をまとめて紹介していきます。
「しかし」というと英語では接続詞butを思い浮かべる方も多いですが、実際には非常に多くの表現があります。
ビジネスや、論文、メールで使える表現から、カジュアルな会話まで使える表現を、まとめて紹介していきますので、会話や文章作成など英語学習の参考にしていただければ幸いです。
「しかし」の英語 | butとhowever
さてまずは英語を使わない人でも耳にすることの多い「しかし」の代表「but」、「however」を見ていきましょう。
なんでも使える but
まずは皆さんおなじみ接続詞butです。非常に汎用性が高く、何にでも使えます。しかしながら、なんにでも使えてしまう手軽な表現のため、多用すると相手に丁寧な印象を与えません。
英語を話すうえでは、あまりフォーマルな場面では使うことのできない単語です。子供が「でも、だって」と言っているところを思い浮かべていただければいいでしょうか。
新聞のようなフォーマルな英語の文章では使うことができないわけではありません。ただ、多用すると幼い印象を与えます。この記事で紹介するほかの英語表現と組み合わせて使いうのがいいでしょう。
また、接続詞として文と文をつなげる働きをするbutは、文中以外では使うことができません。最近では新聞のようなフォーマルな文章でも文頭にbutを用いることがあります。英語の原則としては誤った使い方ですが、時代を経るにつれ、使い方が変わってきているようです。
原則を抑えつつ、新しい表現を見たら、その都度覚えていくのがよいでしょう。
例文:I studied hard but, couldn’t pass the exam.私は一生懸命勉強したが試験に落ちた。
フォーマルな表現however
butと似た「しかし」を表す逆接の表現に使えるのが副詞howeverです。副詞のため、制限なく文頭、文中、文尾で使うことができます。「しかしながら」と訳し、butよりはフォーマルな表現です。
ただ、硬すぎる表現ではないため、ビジネスシーンだけでなく初めてあった人との会話、友人同士で政治の話題などちょっと難しいことを話したいときなど、フォーマルな場ではないが、カジュアルな表現は適さない、そんなときの英語表現として使えます。
例文:However, refusing だが断る。
例文:However, he had to speak English. しかしながら、彼は英語を話さなくてはならなかった
「しかし」の英語 | although though even tough
文頭でも使える接続詞 although
butと同じく「しかし」と逆接を表す、接続詞です。「しかしながら」「だけれども」と訳します。butの代わりに使うこともできます。
後ろにS+Vをもった完全文を取るので、文頭、または文中で使うことができます。後ろに文を取るので文尾では使うことができません。
例文:Although he can’t speak English very well, he speaks happily.「彼は英語はあまりうまくないが、楽しそうに話すんだ。」
副詞と接続詞の働きを持つ though
althoughからaを取っただけ、非常に似ています。英語ではこのような単語が多いですが、微妙にニュアンスが異なっています。althoughよりはカジュアルな響きを持ちますが、置き換えも可能。英語ネイティブの人もあまり区別なく使っています。
ところがどっこい、大きな違いもあります。このthough、althoughとは違い、副詞の働きも持ち合わせているのです。
そのため、文頭、文中、文尾に置くことができます。文末につくと、「でも」「やっぱり」と訳し、微妙にニュアンスが異なります。覚えておきましょう。
例文:It’s strange, though. そいつはおかしいな、まったく。
例文:Though he was tired, he worked hard. 彼は疲れていたが必死に働いた。
althoughより少し強め even though
even though、 although、thoughと同じように、「しかし」と逆接を表します。強調の副詞「even」が前についているため、この二つよりもより強い表現です。ただ、これらthough,although,even thoughの違いは感覚的なものです。英語ネイティブの人たちは会話や文章表現の中で自然に使い分けています。
例文
Even though I wanted to eat Adobo,he ate all of it. 私はアドボが食べたかったのに、彼が全部食べてしまった。
「in spite of」 「despite」
in spite of とdespite 「しかしながら」「だけれども」など予測不可能な状態が起こったときに使います。これまでと違い、前置詞です。後ろに動名詞、あるいは名詞を取ります。両者に大きな違いはありませんが、アメリカなど英語ネイティブの国では、despiteを使うことが多いようです。
例文:She studied English hard despite many hardship. 多くの困難にもめげず、彼女は必死に英語を勉強している。
まとめ
今回は「しかし」の英語表現をまとめて紹介してきました。ついついbutを使いそうになりがちですが、非常にたくさんの表現があります。
単純な使い方による区別だけでなく、一つ一つの単語が持つニュアンスの違いを楽しみながら、使ってみるのもいいでしょう。
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