英語の接続詞、と聞くと一番に思い浮かぶのはどれですか?
接続詞は文章を構成するのに必要不可欠なものですので、英会話初心者でも何となく使えている方が多いのですが、”and”や”but”など簡単なレパートリーのみに留まってしまい、文章がワンパターンになっているのをよく見かけます。
接続詞は使用頻度が多いだけに、語彙を広げてさまざまなバリエーションを持っておくと、一気に英会話レベルがアップします。
今回は、知っていると便利な英語の接続詞とその用法についてご紹介していきたいと思います。
知っていると便利な英語の接続詞3選
①so(だから~)
例文)I caught a cold, so I was off from work yesterday.(私は風邪をひいたので、昨日仕事を休んだ。)
“I caught a cold,”まで言った時点で、思わず”and”と続けてしまいそうになるところを”so”に変えると少し文章がこなれた感じになりますね。
「いつも”and”で文をつないでしまう・・・」という方には、まず”so”にチャレンジしていただきたいと思います。単純に文と文をつなぐだけの”and”に対して、”so”は原因と結果をつなぐ意味合いが濃くなりますので文脈によっては使えない場合もありますが、大体の文章では置き換えが可能です。
〇「だから~」という意味でそのほかよく使われる接続詞
・for that reason
例)For that reason, I can’t trust him.(だから、彼のことは信じられないのよ。)
・because
例)My hair gets frizzy because it’s rainy today.(今日は雨だから、髪が広がるのよね。)
②anyway(とにかく~)
非常によくネイティブで用いられる言葉です。
例文)Anyway, I’ll do my best.(とにかくベストを尽くすわ。)
I’m relieved you look fine, anyway.(とにかく、あなたが元気そうでよかった。)
“and”や”so”のように、2つの文章の真ん中に置いて間をつなぐというよりは、文頭や文末に置いて話題と話題をつなぐ役割を持ちます。
雰囲気を変えたい時によく使われ、海外コメディドラマ「フレンズ」では以下のように登場しています。
〇”The word you’re looking for is ‘Anyway’…”(今君が探してる言葉は「Anyway(とにかく)」だよ)
→婚約破棄になって落ち込むレイチェルに、「気持ちはよくわかるわー。私も似たような経験をしたもの。」と朗らかに自分の経験談を語りだしたフィービーでしたが、その中身は肉親や元カレが自殺したという壮絶な内容。にこやかに話すフィービーと内容のギャップに言葉を失ってしまったレイチェルにロスが耳打ちするのがこのセリフです。「なーんか重たい雰囲気になっちゃったけど、”Anyway(とにかく)”で雰囲気変えようぜ!」という意味で使われていますね。
ひとつ気を付けていただきたいのが、この”anyway”は口語表現だということです。くだけたニュアンスで、書き言葉には向きませんのでご注意くださいね。
③though(~にもかかわらず)
例文)I’m really sleepy though it’s still 9PM.(まだ夜9時にもかかわらず、とても眠い。)
こちらは、反対の意味をもつ文章をつなぐときに使う接続詞です。”but”のワンパターンになりがちな方はぜひチャレンジしてみましょう。
気を付けるべきは、”but”とは2つの文章の順番が逆になるということです。
・”but”の場合→”A but B.”(AだがBである。)
・”though”の場合→”A though B.”(BにもかかわらずAである。)
また、”though”は文末につけて使うこともできます。これもネイティブの口語表現としてよく用いられます。
・「~だけどね」
例文)I like tennis! I’ve never played tennis before, though.(私テニスが好きなの!一度もやったことないけどね。)
ジョークのように使うこともできますね。
・「でも、ありがとう」
例文)A: Do you want me to take you home?(家まで送ろうか?)
B: It’s OK. I’m going to take a cab. Thanks, though.(ううん、大丈夫。タクシーで帰るから。でもありがとね。)
感謝を伝えつつ断りたい時に使います。日本人にとっても使いやすい表現ですので覚えておきましょう。”But thank you.”と言うよりも”Thanks though.”の方が簡潔でスマートです。
〇「~にもかかわらず」「~だが」という意味でそのほかよく使われる接続詞
・however
例)However, I didn’t give up.(しかしながら、わたしはあきらめませんでした。)
・although
例)I went out although it was snowing outside.(外は雪だったにもかかわらず外出しました。)
2つとも”though”に比べてフォーマルな言い方です。”however”は文頭に持ってくることが多いです。
文頭に接続詞を持ってくるのはNG?
英語の授業で、文頭が接続詞から始まる文章を書いて先生に注意されたことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
実際のところ、日常英会話の中ではほとんど気にする必要は無いと思います。ネイティブの方もよく、「But…」と発言し始めたり「And~」で会話をつないだりしています。ただし、書き言葉では文頭に持ってこない方がベターな接続詞がいくつかありますのでご紹介しておきましょう。
and / so / but / because
どれも、うっかり使ってしまいそうな単語ばかりですね。いずれも、代替できる表現方法がありますのでセットで覚えておきましょう。
・and / so → Therefore(ゆえに)
・but → However(しかしながら)
・because →”Because~”とせず、”That is because~”という形にする
日本語でも、文章を書くときに「なので、~」「けど、~」と始めてしまうとすごく幼稚な感じがしてしまいますよね。ごく自然に「したがって」「しかしながら」などと置き換えていると思います。英語の接続詞もそれと同じ考え方です。
バリエーションを増やして会話の流れをスムーズに!
接続詞を使いこなすと、より流暢に会話ができるようになります。今よく使っている接続詞を新しいものに置き換えていけば、バリエーションを増やすのは簡単なことです。
英語の接続詞をできるだけたくさん覚えて、積極的に使ってみましょう!
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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