「目標は5キロ痩せることです」などと、「目標は~」で文章を始めることが多い日本語とは違い、英語の場合は「私は5キロ痩せたい」と表現する方が自然で簡単です。その場合文章の構造が少し変わりますが、「目標」を主体にせず「誰が何をしたいか」に着目することで、文章を作りやすくなります。
また、「目標」には「goal」「aim」などいくつかの言葉があり、使い方やニュアンスの違いをつかめば、より表現豊かに洗練された英語を使うことも、できるようになってきます。
目標や目的など狙いを定める時の英語表現
日本語をそのまま訳すと英語にしにくいため、まずは一番簡単な表現方法で自分の目標を語りましょう。その上でアレンジとして、いくつかの言葉を使い分ける練習もしてみましょう。
「私」を主体に目標を表現する
「私は、~したいと思っています」「私は、~するつもりです」などの表現を使えば、目標をより簡単に表すことができます。例えば「目標はTOEIC満点です」の場合は、「私はTOEIC満点を取りたいです」という希望の形に置き換えたり、或いは「私はTOEIC満点を取ります」と宣言する形に変化させます。
・to want 「~したい、~が欲しい」(希望を表す動詞)
I want to get a perfect score for TOEIC.「私は、TOEICで満点をとりたいです」
I want a perfect score for TOEIC.「私は、TOEICで満点が欲しいです。(私は、TOEIC満点が欲しいです)」
I want to lose 5kg this summer.「私はこの夏、5キロ体重を減らしたいです」
I want 5kg loss this summer.「私はこの夏、5キロ痩せたいです。(私はこの夏、5キロの減量が欲しいです)」
・will 「~するつもりだ」(未来の決意を表す動詞)
I will get a perfect score of TOEIC.「私はTOEICで満点を取るつもりです」
I will lose 5kg this summer.「私はこの夏、5キロ痩せるつもりです」
目的と目標の違い
「目的」と「目標」は、日本語でも深く考えすぎるとわからなくなってくることがあります。微妙に似ていて、微妙に違うので、明確な違いをとらえづらくなるのです。
よく混同される単語について、細かい違いを確認してみましょう。動詞として使ったり名詞として使ったりしながら単語を置き換えた例文を見れば、微妙な差が見えてきます。比べる単語は「purpose」「goal」「aim」「focus」の四つです。
まずはそれぞれの単語を使った典型的な英文を見てみましょう。
・goal 「目標」(名詞)
I set the goal two years ago, and still struggling for it.「目標を決めたのは2年前なのに、いまだに苦しんでいます」
・to aim 「的を絞る、目標にする」(動詞)、aim 「標的、目標」(名詞)
My father is aiming to become a general manager in this area.「父は地域の総責任者になることを目指しています」
Do you have a specific aim for that? If not, decide it first.「明確な目標はあるの?ないならまず、それを決めないと」
・purpose 「目的」(名詞)
What is your purpose to go all the way to Okinawa?「わざわざ沖縄まで行く目的は何ですか?」
・to focus 「集中する、目標にする」(動詞)、 focus 「焦点、的」(名詞)
Recently I focus only on idioms.「最近はイディオムに集中して(勉強して)います」
My focus is only science so far.「今のところ、理科に的を絞っています」(「focus」は動詞としての方がよく使います)
上記例文を比べると、「goal」が日本語の「目標」に一番近いニュアンスで使えることがわかります。次に、単語を置き換えて違いを比べてみましょう。まずは名詞として一番しっくりくる「goal」に別の言葉を当てはめて比較してみます。
My goal is so clear. Just losing 5kg by the end of this year.「私の目標ははっきりしているよ。ただ、年末までに5キロ痩せるだけ」
My aim is so clear. Just losing 5kg by the end of this year.「私の目標ははっきりしているよ。ただ、年末までに5キロ痩せるだけ」
(ほとんど意味は変わらず、置き換えが可能です)
My purpose is so clear. Just losing 5kg by the end of this year.「私の目的ははっきりしているよ。ただ、年末までに5キロ痩せるだけ」
(この先に「かっこいいボディで海水浴に行く」など更なる目標が来ることが予想され、意味が少しずれてしまっています。ただ、痩せることが目的で頑張っているという状況の説明なら、ほぼ同じと言ってもいいかもしれません)
My focus is so clear. Just losing 5kg by the end of this year.「私の的ははっきり絞られているわ。ただ、年末までに5キロ痩せるだけ」
(「focus」は「照準を合わせる」イメージなので「気が散らないように集中する」ニュアンスになっています。別にも同じような選択肢がある中あえてこれを選び集中して取り組んでいる、という時にはいいかもしれません)
このように、名詞として使うなら、「goal」に加えて「aim」も同じように使えることがわかります。他の二つは状況によってはOKですが、完全に置き換え可能とは言えません。
では、動詞として一番しっくりくる「aim」に、同じく動詞として使える「focus」を当てはめて比較してみましょう。
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