イライラさせられる状況で使える表現は、「面倒くさい」「鬱陶しい」「イラッとした」「頭に来た」など色々あります。
言葉の意味は似通っているため少々手荒に使い分けても、大きく勘違いされることはありません。ただ、英語と日本語の表現の仕方や組み立て方が微妙に違うため、品詞や動詞の形などを正確に把握しておきましょう。
例えば「このコメント、イラッとする」は、英語では「このコメントは、私をイラッとさせる」と組み立てます。組み立て方を間違うと「このコメント、勝手に一人でイラッとしてやがる」と、コメント自身がイライラしている「擬人法」のようになってしまいます。
イライラしている状態を表す英語
イライラの表現の仕方には二種類あります。例えば授業中に、ある設問がなかなかうまく解けずイライラしたとします。「自分はその設問にイライラした」と言いたいケースと、「その設問(そのもの)がイライラする存在だ」と言いたいケースです。この二種類は主語が異なります。
自分主体の場合は「私はイライラした」と言えば済みますが、誰かに同意を求めるような場合は、「私たちはイライラしたよね」と人を主体にするより「この設問イライラするよね」などと、物を主体にした方がわかりやすく自然に表現できます。これは日本語も英語も同じです。そのため主体ををうまく使い分けられるように、違いを理解しておきましょう。
以下、表現の紹介は、イライラが強い方から弱い方へと並んでいます。
自分や人がイライラしている状態を表す表現
to be irritated 「イライラしている」(be動詞、プラス動詞の過去分詞)
Jessica was so irritated because she lost her car key.「ジェシカは車のキーを失くして、かなりイライラしてたよ」
to be annoyed 「うるさがっている、鬱陶しがっている」(be動詞、プラス動詞の過去分詞)
Scott looked a little annoyed while Steven kept on asking him about his girlfriend.「スティーブンがガールフレンドのことを聞き続けるから、スコットはちょっとうるさがってたね」
to be bothered 「面倒がっている」(be動詞、プラス動詞の過去分詞)
Weren’t you bothered when my son called you the other day?「息子が先日電話させていただいたけど、ご面倒じゃありませんでしたか?」
ものや事柄がイライラする存在であると言いたい時に使う表現
irritating 「イライラする」(動詞の現在分詞)
This puzzle game is so irritating. Can anybody help me?「このパズル、相当イライラする。誰か手伝ってくれる人いない?」
to irritate 人 「人をイライラさせる」
I hope it is not irritating you too much. I didn’t do it on purpose.「ひどくあなたをいらつかせていないといいんだけど。わざとじゃないんですよ」
annoying 「むかつく」(動詞の現在分詞)
It’s so annoying. Why can it be tangled like this? It’s impossible.「むかつく。どうやったらこんなに絡まっちゃうの?これもう無理でしょ」
to annoy 人「人をムカつかせる」
The article annoyed you, didn’t it? But it makes sense, I believe.「記事を読んでムカついたんじゃない?(記事があなたをムカつかせたんじゃない?)でも私は筋が通ってると思うわよ」
stressful 「ストレスの多い」(形容詞)
The work was so stressful and it was definitely too much.「この作業はストレスが多いし、なんといっても多すぎるだろう」
bothering 「面倒な」(動詞の現在分詞)
Finishing this work looks so bothering. I need some help.「この作業を終えるのはかなり面倒そうなんだけど。誰か手伝ってよ」
to bother 人 「人を面倒がらせる」
Don’t talk to Emma now. Her assignment is bothering her so much.「今エマに話しかけない方がいいよ。宿題がかなり面倒なことになってるから。(宿題が彼女を相当面倒がらせているから)」
イライラした時に使うセリフ
いざイライラした状態になった時、「私はイライラしています」と主張するのではなく「何だよ、いったい」とか「関係ないだろ」などと文句を言いたくなるものです。
そういった時、わざわざ状況を説明する「この設問を解けないためイライラしました(This problem annoyed me because it was too difficult.)」というような文章ではなく、コンパクトに収まる短い表現を知っていると、吐き捨てるように言い放てられて便利です。
以下、表現の紹介は、イライラが強い方から弱い方へと並んでいます。
Why on earth? 「どうなってんだよ」(なぜ?にイライラをプラスする、強い口調で使う不平表現)
Why on earth? I didn’t do anything wrong. It was for her, not for myself.「どうなってんのよ?なんにも間違ったことしてないでしょ。自分のためじゃなくて彼女のためにやったのよ」
What a heck! 「なんてこった!」(何?にイライラをプラスする、強い口調で使う不平表現)
What a heck! I forgot to give him a call. What can I do?「なんてこった!また電話するの忘れちゃったよ。どうすりゃいいんだ?」
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