こんにちは!森下です。
今日はオーストラリア・ブリスベンからお届けします。
やはり海外は体のデカイ人が多く、ジムに行くモチベーションが上がります!
今回は、聞き流し教材は果たして意味があるのか?という、世に溢れる「聞き流し系教材」に喧嘩を売る記事を書いていきます。
【結論】聞き流しの学習は意味がない。
そもそも聞き流しとは、その名の通り英語を聞き流すだけの勉強法です。
目的としては、リスニング力やスピーキング力の向上が挙げられます。
僕の個人的な意見は「英語力や方法によるが、初心者には意味がない」です。
もしも聞き流しに意味があったら、韓国ドラマに夢中なそこらの中高年の女性は韓国語がペラペラで、洋画好きのあなたも英語がペラペラなはずです。
適切なフォームでトレーニングをすることで筋肉が育つように、英語学習にも適切なトレーニングが必要です。
この記事ではまず、英語を聞き取れない/話せない理由を述べ、それらを踏まえて、ただの聞き流しには意味がない理由を述べていきます。
その後に僕がオススメする聞き流し学習法を紹介します。
そもそも英語を聞き取れない理由は以下の2つです。
あなたが英語を聞き取ることができない理由
英語力(語彙・文法)が身についていない
基本的な英語力なしでは英語を理解することはできません。
理解できない英語はただの雑音としか認識されませんよね?
雑音を聞き流しても、雑音は雑音です。
発音(音のつながりやイントネーションも含む)が分からない
自分で発音が分からない単語は、聞いても理解できません。
例えば、中学生の頃、favoriteを「ファボリテ」と覚えていた人もいるでしょう。
そういう人たちがネイティヴが発音するfavoriteを聞いて理解することができるでしょうか?
上述したように理解できない英語はただの雑音です。
次に英語を話せない理由を考えてみましょう。
上述した聞き取れない理由に加えて、2つあります。
あなたが英語を話せない理由
単語の使い方が分からない
単語はたくさん覚えたけど、使い方が分からなければ話すことはできません。
「◯◯に〜するように頼む」といった文を作りたい時に”ask”は分かるけどどういったらいいの、、、と思っている方は多いのではないでしょうか?
この際に”ask ◯◯ to V”という用法さえ覚えておけば簡単に言えます。
しかし、分からなければ、なかなか上手く伝えることはできないでしょう。
英語を話す機会がない
スピーキング力は実践あるのみです。
英語を話す機会がなかった中学高校の6年間で英語を話せるようになりましたか?
そんな人はほとんどいないはずです。
英語を話すことができる人は英語力の基礎を固めて、さらに話す訓練をしています。
上述した内容を踏まえ、聞き流しに意味がない理由は以下の2つです。
英語の聞き流し学習に意味がない理由
インプットできていない英語は聞き取れない
上述しましたが、語彙や文法、発音が分からなければ、それはただの雑音です。
雑音をどれだけ聞いても理解できるようになるでしょうか。
ならないですよね。
雑音はいつまでたっても雑音で、それ以上にもそれ以下にもなりません。
雑音としか認識されなければ、聞き流すことも億劫になるでしょう。
英語を話す機会がない
スピーキング力を向上するには実践あるのみと述べました。
聞き流ししているだけで実際に話す経験ができるでしょうか?
先程も言いましたが、ただ英語を聞き流すだけで話せるなら、韓国ドラマに夢中のそこらの中高年の女性は韓国語がペラペラのはずです。
でも、現実はそう甘くないです。
スピーキング力向上に向けた勉強が必要です。
「効果が出る聞き流し」って?
では、どうすれば聞き流しにも効果が出てくるのでしょうか。
それは、スクリプトを確認しながら聞き流すことです。
効果が出る英語の聞き流しのやり方
- 英語のスクリプトのついている教材を用意
- スクリプトの中に分からない単語や表現があったら調べる
- スクリプトを見ながら聞く
- 聞き流す
これだと、自分の分からない単語があっても調べた上で聞き流すことができるので、「雑音」にはなりません。
これは実際にネイティヴの発音を学べるのでリスニング力向上に役立ちます。
自分でも声に出して取り組みたいという方にはシャドーイングがおすすめです。
シャドーイングは聞き流すのでなく、音声の真似をしながら実際に声を出す勉強法です。
以前シャドーイングに関する記事を書きましたので、そちらをご覧ください。
しかし、上述の方法だとリスニング力向上を期待できますが、スピーキング力向上にはあまり効果がありません。
僕の経験ですが、聞き流しではスピーキング力の向上は期待できません。
確かに聞き流しによって、音のつながりや短いフレーズといったスピーキングでも使えるスキルは身につきますが、ただそれだけです。
スピーキング力向上には聞き流しではなく、また違った勉強法が必要です。
その勉強法をまとめた記事を以前書きましたので、こちらの記事をご覧ください。
冒頭で「聞き流しは英語初心者には意味がない」と述べましたが、ある程度英語力のある中級者にとっては聞き流しは悪くない勉強法です。
ここでは、「中級者」を「使用する教材の7~8割聞き取れる英語学習者」と仮定します。
7~8割聞き取れるなら、残りの2~3割はおそらく単語の問題ですが、英語の試験や現実でもそういうことは起こり得るでしょう。
分からない部分を予想しながら聞くことで、相手が何を言っているか予想できるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
初心者が英語を聞き流しただけでは、大きな効果は期待できません。
しかし、ちょっとした工夫をするだけで、リスニング力向上に役立ちます。
残念ながら英会話にはあまり効果を期待できませんので、スピーキングにはスピーキングのための学習が必要になります。
皆さんの英語学習のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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投稿者プロフィール
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筋トレこそ正義、森下です。アメリカでの学部留学、NexSeedでのインターンを経て、ただ今ダイエット中です。
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