会話をしていると「なぜなら~」という表現がよく登場しますよね。みなさんは英語で「なぜなら~」と言いたい時、どんな表現方法を使っていますか?どうしても”because”ばかり使ってしまってパターンが他にない・・・という方が多いのではないでしょうか。
英語では、”because”以外でも「なぜなら~」を表現する方法がいくつかあります。そこで今回は、”because”に偏らない「なぜなら~」の英語表現をご紹介してまいりたいと思います。
「なぜなら~」の英語表現
…That’s why~(…だから~、そういうわけで)
この文章の前に、すでに理由になる事柄を述べていて、「・・・だから~なのです」という風に言いたい時に使うフレーズです。
海外ドラマ「フレンズ」でちょうどこの表現が使われていますので見てみましょう。「誰しもどこかに運命の人がいる」という説を信じるかどうか問われたレイチェルのセリフがこちら。
“Oh yes I do. I do. I believe that there is one perfect person out there for everyone. And do you know how you find him? You stop looking for him. That’s why I stopped looking for Russell Crowe. He’ll find me.”
(ええ、もちろん信じるわ!誰しもどこかに完璧な相性の人がいると思う。ねえどうやって見つけるか知ってる?探し求めるのをやめればいいのよ!だから私ラッセル・クロウを追うのやめたんだ。彼の方から来るだろうし。)
先に「運命の人は、探し求めるのをやめることによって出会うことが出来る」という事柄を述べたうえで「・・・だから~」と続けていますね。会話の流れの中で自然に”That’s why~”が用いられている良い例ですね。
Since…(…なので)
「理由を述べる」という用途に関して言えば”because”よりもやや弱い表現です。
相手がすでに理由を知っている場合や分かり切った事柄の場合に、念押しのような形で使われることが多いです。具体例として、映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のセリフをご紹介しておきましょう。
生徒達がみな楽しみにしている週末休暇のホグズミート村への外出に、親か保護者のサインが必要になってしまったハリー。
継父のサインがもらえなかったために、寮長であるマクゴナガル先生にサインを頼みます。厳格なマクゴナガル先生らしくあっさりと断られてしまった時のセリフがこちらです。
“Since I am neither, it would be inappropriate”(私は親でも保護者でもないので、それは不適切でしょう。)
ハリーにも、マクゴナガル先生が親でも保護者でもないことはよく分かっていますから、まさに「分かりきっていることを念押しで言う」表現となっていますね。”I can’t.(できません)”ではなく”inappropriate(不適切)”という表現を使っているあたりがいかにもマクゴナガル先生らしいフレーズです。
目上の人から年下の人に諭すようにして何かを禁止したい時には、この”inappropriate”がよく使われますので覚えておきましょう。
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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