Kuniyoshiです。
今回は、「早い」という英語表現の使い分けと、意味の微妙な違い、含まれるニュアンスの違いをご紹介いたします。
みなさんは、「fast」と「quick」の違いをご存知ですか?
語源から調べて考えてみると、ニュアンスの違いがわかります。さっそくご紹介していきます。
「早い」の英語表現 | quick
日本語だと、「素早い」という意味になる英語表現です。
「機敏や、短時間、鋭い」というニュアンスが含まれており、仕事が早いと言いたい場合や、物覚えが早い、という場合は「quick」を使います。
語源は古英語の「cwicu」という英語で、「生きている」という意味の単語です。そこから、「生き生きとした、活発な、すばやい」という意味へと変化していったと言われています。
quick response「素早い反応」
He is quick worker「彼は仕事が早い」
「早い」の英語表現 | early
時間や時期が「早い」という意味の英語表現です。
また、「予定よりも早い」という場合にも「early」が使われます。
「早期の、未熟な」というニュアンスも含まれた単語です。
early morning「早朝」
Get up early「早く起きろ」
You are early「早かったね」
「早い」の英語表現 | fast
どちらかというと、「速い」という場合によく使われる表現です。
また、「断食」という意味もある単語です。
語源をたどると、古英語の「fæstan」という単語で、意味は「断食をしっかり守る」という意味です。宗教的な由来で、「戒律をしっかりと守る=断食とか」から意味が発展し、「fast=しっかりと」という意味になったようです。
「速い」という意味に変化したのは、「ran fast=しっかりと走る=速く走る」と発展していったようです。デンマーク語や、ノルウェー語では今でも「fast」は「堅牢な、永続的な、固い」という意味で使われています。世界はつながっているということを実感しますね!
「Breakfast/朝食」に「fast」が付いている理由も、断食後初めての食事という意味から「break/破る」「fast/断食」という単語なんです。
ちょっと脱線してしまいましたが、「速い」という意味で考えると、「モノや人の移動速度が速い」という意味で、「移動速度を維持している、維持できるもの」という語源とも紐付いた意味が伺えます。
the fastest car「世界最速の車」=移動速度の速さ(維持できる速さ)
fastest reader「速読家」=読む速度の速さ(維持できる速さ)
My heart’s beating so fast「心臓がドキドキしている」=心拍数の速さ(維持している速さ)
「早い」の英語表現 | rapid
「物事の変化する速度が速い」という意味の単語で、日本語では「迅速、俊敏」と訳されることが多いです。
語源は、ラテン語の「rapiō」という単語で、意味は「さらう、ひったくる、力ずくで持ち去る」という意味です。「さらう、ひったくる=素早く持ち去ろうとする=俊敏、迅速、素早い」という意味の発展が読み解けます。
また、フランス語の「rapide」ドイツ語の「rapid」イタリア語の「rapido」など、様々な言語で同じ語源を持つ単語が見受けられ、どれも同じ意味です。
Promotion is rapid in the army「陸軍の昇進は早い」
The river is very rapid here.「川の流れが非常に速い」
主に書き言葉として使われることが多い表現です。
「早い」の英語表現 | speedy
行動や物事に対して使われる「早い」という意味の英語表現です。
動くスピードに対してはあまり使われず、行動に対して使われることが多い単語です。
語源は古英語の「spēd」という「成功、繁栄、達成」を意味する単語で、「成功=成功までが早い=動量が多い」という意味の発展が感じられます。
Fish is subject to speedy decay「魚は腐るのが早い」
Please oblige me with a speedy answer.「早速お返事をお願いします」
会話の中で登場する頻度は多くありません。
「早い」の英語表現 | short
「短い」という意味の英語表現ですが、「早い話が」という場合にも使われるので、ご紹介します。
To make a long story short「早い話が」
短縮して、「To short,」だけでも使われます。
まとめ
いかがでしたか。
様々な、「早い」という英語表現をご紹介しました。
語源を紐解いていくと、面白いですよね。
似たような意味の単語でも、語源から考えると、含まれるニュアンスまで知れるので、使い分けるときの理解に繋がります。
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投稿者プロフィール
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沖縄県出身、工業高校卒業後、すぐにNexSeedにて半年間のエンジニア留学へ。留学開始1ヶ月半でインターン生としてジョイン、NexSeedの社風、未来、ビジョンに魅力を感じ、エンジニア留学卒業と同時に入社、NexSeed史上初の新卒社員。
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