日常会話やビジネスシーンでの英語会話はこなせるレベルに到達した人でも難しいと感じることのひとつが「怒った時の表現」ではないでしょうか?
その理由のひとつはやはり我々日本人が抗議したり感情を表に出して相手に伝えたりすることに慣れていないからでしょう。
日本社会では反対の意見を唱えたり感情を表に出したりすることを評価しない風習があります。
ところが外国では主張や感情をきちんと表現しないと理解してもらえないし、それどころかどんどん付け込まれる羽目にもなります。「空気を読む」などという習慣は彼らにはありません。
日本の文化にないことを慣れない英語で表現しようとするのですから難しいはずですね。
けれども怒りを表現することを避けたまま外国人と接していると理解してもらえず空気を読んでもらえず、しかもつけこまれるという状況におちいりがちです。
我慢に我慢を重ねすぎて突然ブチ切れてしまったり心を病んでしまう日本人も少なくありません。
少しずつ口に出して表現することで上手に相手にこちらの感情を伝えることを練習していきましょう。
英語で怒る上で覚えておきたいポイント
まず英語のフレーズを学ぶより先に気を付けることは顔の表情です。外国人から見て日本人の不思議なところは「意味もなくにやにやニコニコするところ」だそうです。
かつて筆者がフランスに住んだ時にフランス人が怖い顔をしていて目が合うと「ニコッ!」としてまた怖い顔に戻るのに気が付きました。
つまり普通の顔は怒ったような怖い顔なのです。
というよりもこちらが意味なくにこにこしている日本人の顔に慣れすぎてフランス人が怒っているように見えただけですが。
「日本人はニコニコしているから馬鹿にされるよ、気を付けて!」と友人に忠告されてことさらに怖い顔でいるように努力したものです。
またこんなこともありました。知人の日本女性が外国で車の事故を起こしたことがあります。完全に彼女の過失でぶつけたのに車から出てきた時にニコニコにやにやしていたのでぶつけられた車の持ち主はカンカンに怒ってしまったそうです。
真面目な場面でにこにこニヤニヤをするととんでもないことになってしまいます。
ましてやこちらが怒っていて、それを相手に伝えたい時には絶対にニコニコしない。思いっきり怖〜い顔をしましょう。
英語で怒るときの英語表現・フレーズ
さて英語表現ですが、まずは落ち着いて抗議する、怒っていることを伝えたい時は
I ‘m not happy about your attitude. ( あなたの態度が好きじゃないわ)
I ‘m not impressed with the service. (こちらのサービスにはあまり感心しませんね。)
などから始めるのが良いでしょう。
Can we talk about this?(これについて話し合えますか?)
We need to talk.(話し合わなければいけないことがある。)
と言うと話を切り出しやすいですね。
真面目な顔でこう言っただけで既にこちらは怒り始めているのが伝わります。スマートで理性的な表現です。
日本人に比べて弁論力に長けている外国人は(世界中どこの国の人間でも日本人より弁論力の弱い国民はあまり居ません。残念なことに。)色々な言い訳をまくし立てて貴方の主張を論破しようとするでしょう。
そういう時はあまり相手の言い草に耳を傾け過ぎず、しつこいほどこちらの主張を繰り返すのがオススメです。
また日本人の苦手なことのひとつに、相手が話している途中に割り込んでこちらの主張をすることです。相手はこちらが話していても平気で割り込んできます。相手が話し終わるのを待っていたら発言の機会は巡ってきません。
Wait , wait, wait! (待って待って待って!)
Listen to me! (私の話を聞いて!)
Excuse me, but I’m still talking ! (失礼だけどまだ私の話は終わってないわよ!)
などの言い回しでガンガン割り込みましょう。
Are you telling me it is my fault??(私の落ち度だと言ってるの?)
Are you trying to tell me what to do?? (私に指図しようとしているの?)
だんだん怒りが増してきます。怒りが増せば増すほどゆっくりとはっきりと話すと効果大です。低い声も効果が上がります。
映画「ゴッドファーザー」のアルパチーノやマーロンブランドの話し方などを参考にして練習してみましょう。
You must be kidding me. (冗談言ってるのよね?)
How dare you talking to me like that? (よくもそんな口の利き方が私にできるね?)
Don’t you dare talking to me like that. ( そんな口の利き方をするなよ)
などの脅し文句も良いですね。それ以上主張を続けるとこちらは切れる寸前だぞ、という盛り上がり方です。
Who do you think you are? (何様だと思ってるわけ?)
You are now really annoying me, you know??(だんだん腹が立ってきたんだけど分かってる?)
I am getting mad at you.(あなたに腹が立ってきたよ)
You are pissing me off. (piss offは怒らせるの卑語です)
スラングを使って怒る英語フレーズ
ここで更にこのセリフを強調したかったら
Who the hell you think you are?
You are now fxxking annoying me.
といったように hell , fxxk などのスラングを挿入するという手段もありますが、もちろんその結果相手からどんな反応が来るかは保証の限りではありません。相手の身体の大きさ、気性などをまず考慮に入れましょう。
That’ s enough! (もうたくさんだ!)
I ‘ve had enough! (もうたくさんだ!)
Don’t talk to me! (もう私に話しかけるな!)
Leave me alone! (一人にしてくれ!)
とこれ以上喧嘩がひどくなるのを防ぐために距離を置こうという提案です。
I don’t care!
I don’t give a damn!
I don’t give a shit! (こっちの知ったことか!)
相手の反論なんかもう聞く耳持たないという状態です。
This is my last warning. (最後の忠告だ)
You are pushing me to my limit. (我慢の限界だ)
などと言うのもこっちはギリギリだよ、という警告になります。
さて怒りが頂点に達したら様々な表現が使えます。エレガントにスタイリッシュに怒りを爆発させたかったら
映画「情婦」のマレーネディートリッヒの真似がオススメです。
Damn you ! (地獄に堕ちろ!)
God damn you!
God damn it!
も同じ意味になりますがキリスト教文化圏ではGod, Jesus などの言葉を不敬な場面で使うことによって過激さを加えます。
Shut up! (黙れ!)
Go away! (消え失せろ!)
Hate you! (大嫌いだ!)
などもかなりの怒り爆発です。
Shut the fxxk up !
Fxxk off!
Piss off!
I fxxxing hate you !
などと挿入することも出来ます。
スラングを使ってヒップホップ調に爆発したかったら
Bitch! (雌犬野郎!これは女性につかう卑語)
Son of a bitch! (雌犬の息子、という意味で男性につかう卑語。お前のかーさん売春婦!みたいな意味です)
Bastard! ( 父親のいない子供)
以上の二つは兄弟同士で使うと気まずいことになりかねません。
Fxxk off ! (消え失せろ!)
Ass hole ! (卑劣な野郎!)
Fxxk you! (お前なんかヤられちまえ!)
これらはあまり使わない方が良いですね。更なるトラブルを回避するためにも。
海外で怒る時、身の危険を感じた時の最終手段
さて最後になりますが、本当に本当に身に危険が及びそうな場面で一番オススメな表現は、やはり自分が一番使い慣れて感情を表現しやすい日本語を使うことです。
中途半端な英語で凄んでみせて舐められるような場合は、意味不明の日本語のセリフが外国人には一番怖く聞こえるようです。
英語をネイティブ並みに話すことのできる知人が、メキシコを車で旅行中に道端で人相の悪い集団に車を止められたそうです。
窓を下ろして「おまえら何の用か!?」と思いっきり日本語ですごんで見たところ「OK, OK」とスルーしてくれたそうです。
英語での罵り言葉は少したどたどしいようでは、逆効果になる恐れもあります。
日頃からよく練習を重ねて、いざという時は是非スマートに使ってみて下さい。
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