「調子に乗る」「調子に乗るな」って英語で何て言うの?

「調子に乗る」「調子に乗るな」というフレーズは、友人間のカジュアルな会話で時折登場しますよね。

ところが、いざ英語で表現するとなると「???」となってしまう方が多いのではないでしょうか。今回はそんな「調子に乗る」「調子に乗るな」の英語表現についてご紹介してみたいと思います。

 

「調子に乗る」「調子に乗るな」の英語表現5選

うぬぼれていて身の程知らず:cocky

「調子に乗っている」をネガティブなニュアンスで表す代表的な英単語がこの”cocky”です。

“get cocky” とすることによって、ふんぞり返った(調子に乗った)態度を取ることを表すことが出来ます。海外ドラマでは、”Don’t get cocky!(調子に乗るな!)”というフレーズが定番の口語表現としてよく登場しますね。

「生意気」「気取っている」「お高くとまっている」などやや幅広い意味で使える単語です。

 

おだてられていい気になる:carry away

“carry away”を直訳すると「運んで離れる」となりますよね。ここから派生したニュアンスで「何かに夢中になったり、喜んで興奮したりして、気持ちがどこかへ飛んで行ってしまっている事」を表す言葉としても使われています。したがって、”get carried away”で「調子に乗る」を表すことが出来、これを否定形”Don’t get carried away.”とすることで「調子に乗るな」という意味になります。

ちなみに、海外ドラマ「フレンズ」でもこの表現が登場します。今までの彼氏の中で自分が一番だと彼女のモニカが話していたことを耳にしたチャンドラーが、調子に乗りすぎてモニカの機嫌を損ねてしまうシーンです。

チャンドラー:Look, maybe I got carried away before. But there’s something you gotta know. If I’m the best, it’s only because you’ve made me the best.(なあ、多分俺調子に乗りすぎたんだろうけど・・・でも知っていてほしいことがあるんだ。もし俺が最高なんだとしたら、それは君のおかげなんだよ。)
モニカ:Keep talking.((ちょっと嬉しそうに)続けて。)
チャンドラー:I mean I was nothing before you. Call the other girls and ask. Which wouldn’t take long. But when I’m with you, and we’re together, OH…MY…GOD.(ほら、君と付き合う前は俺って全然ダメだったろ。元カノたちに聞いてみてよ、人数少ないからすぐ終わるよ。とにかく君と一緒にいると・・・最高なんだよ。)

モニカ:Really?(ほんと?)

調子に乗ってやりすぎる:go overboard

調子に乗って何かをやりすぎてしまうことを表します。例えば、「調子に乗って言い過ぎた」「調子に乗って散財した」などがそれにあたります。

“overboard”には「船の外」という意味があり、”go overboard”は「(調子に乗りすぎて)船の外に落ちる」というニュアンスがあります。「落ちる」を強調した”fall overboard”という言い方もあります。

ちなみに、「うぬぼれて調子に乗る」というよりは「悪ふざけが過ぎる」といった時に使われるフレーズですので覚えておきましょう。

例)I went a bit overboard yesterday. I have a hangover today.(昨日はちょっと調子に乗りすぎたなあ。今日は二日酔いだよ。)

投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。