インド英語の特徴とは?“Hinglish(ヒングリッシュ)”大きな7つの違い

日本語と英語が混ざった「ジャパングリッシュ(和製英語)」という言葉があります。英語のようで英語ではないジャパングリッシュは、ネイティブスピーカーには通じず、まちがって使ってしまうと、少し恥ずかしい思いをしますよね。

実は、こういった現象は日本だけで起きているわけではなく、同じアジアに属するインドでも、「Hinglish(ヒングリッシュ)」と呼ばれるインド英語があります。インドの公用語であるヒンディー語なまりのある英語であるため、このように呼ばれているのです。

今回は、“Hinglish”の特徴や、英語との違いなどについてご紹介します。

 

インド英語は英語と発音が違う!インド英語のなまりとは?

“Hinglish”には、英語と大きく異なる独特の発音とアクセントがあります。人によってはかなりクセが強く、慣れないと聞き取りづらいといったことがあります。

しかし、基本的には英語をスペルのまま読む、というのがインド英語の特徴です。そのため、慣れれば、何の単語を使っているのか理解できるようになります。

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インド英語では“r”を【ル】と発音する

英語では“r”の発音は舌をまくことが多いですが、インド英語ではそのまま【ル】と読むのが特徴です。

したがって、よく使われる英単語は、以下のような発音の仕方をします。

<例>
water(水) 【ウォータル】
air(空気) 【エアル】
park(公園) 【パルク】
paper(紙) 【ペーパル】
super market(スーパー) 【スーパル・マルケット】

 

インド英語では“th”を【タ行/ダ行】で発音する

日本人にとっても英語の“th”の発音は難しいですよね。インド英語では、“th”をタ行・ダ行で発音します。

<例>
Thank you. (ありがとう) 【タンキュウ】
think (考える) 【ティンク】
that (あの) 【ダット】

 

インド英語では“w”や“f”を濁音で発音する

インド英語では“w”を【v】、“f”を【b】の音で発音することがあります。

先ほど紹介した“water【ウォータル】”も、強いなまりがあると【ヴォータル】といったような濁音になります。

<例>
wet(ぬれている) 【ヴェット】
foot(足) 【ブット】

 

インド英語ではサイレントレターも発音する

英単語のスペルには、発音をしない「サイレントレター」が含まれているものがあります。たとえば、know(知っている)の“k”や、hour(時間)の“h”などがサイレントレターになります。

インド英語では、単語をスペルのまま読むという特徴があるため、サイレントレターもそのまま発音します。

<例>
bomb(爆弾) 【ボンブ】
receipt(領収証) 【レシプト】
Wednesday(水曜日) 【ウェドネスデイ】

 

インド英語の特徴【独特の英単語を使う】

インド英語では、英語とはまったく異なる単語を使用することがあります。また、同じスペルでも、インド英語では意味が異なることがあります。

ピーマン

英語 … green pepper
インド英語 … capsicum

 

レストラン

英語 … restaurant
インド英語 … hotel(※英語同様、宿泊施設の意味でも使われます)

 

テイクアウト(お持ち帰り)

英語 … to go、take away
インド英語 … parcel

 

質問

英語 … question
インド英語 … doubt

 

3回

英語 … three times
インド英語 … trice

 

また、上記の他にも、英語とは違う単語の使い方をした文章がいくつかあります。

What is your good name?

普通、名前を聞く時は「what  is your name?」ですよね。

ですが、インド英語では「what is your good name?」です。

皆さん、「Good name/いい感じの名前」持ってますか?単純に名前を聞いてるだけなのですが、言われると回答に困りますよね。

実は、ヒンディ語で名前を聞く時は「Aapka shubh naam?」と言い、「naam(名前)」の前の「shubh」に英語の「good」という意味があるため、そのまま英語の文章にもGoodが入るとのこと。

 

I have a doubt

先程単語をご紹介したので、意味がわかると思います。そうです、英語では「I have a question」です。

別に疑われているわけではありません。

 

He passed out of college in 2010.

英語で「pass out」は「気絶する」という意味です。

ですが、インド英語では、「卒業する」という意味で、この文章は「彼は2010年に大学を卒業した」という意味になります。

 

Cent per cent done

「cent」はアメリカの通貨「セント」のことかと思いきや、インド英語では「cent」で「100%」という意味があります。

なので、この文章がインド英語では「100%完了しました」という意味になります。

 

Do one thing

インド英語では、なにかを依頼するとき、お願いするときに「do one thing,~~」を付けることがあります。

「one thing」とは言っていますが複数依頼されることもあるので、「お願いがあるんだけど、」という意味で覚えておくといいでしょう。

 

インド英語の特徴【英語とスペルが違う】

インド英語では、インターネット上やメールなどのやりとりの際に、独特のスペルを使用することがあります。

たとえば、“what”を「wot」、“the”を「da」、“we”を「v」などと表記します。

また、古い英語を使用することもあり、”shop(店)”という単語を、インド英語では”shoppe”と書きます。

 

インド英語の特徴【英語と違う数字の単位を使う】

英語で使用する数字の単位には、thousand(1000)、million(100万)などがありますが、インド英語には、「Lakh 【ラク】=10万」、「Crore 【クロール】=1,000万」という単位があります。

英語で1,000万を表すときは“10 million”としますが、インド英語では「1 Crore」とするのが一般的です。

 

まとめ

インドはかつてイギリスの植民であったという歴史があります。そのためインド英語は、イギリス英語に近いものがありますが、実際に見聞きすると、かなり違いがあることがわかります。

慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、インド英語の特徴を知れば、理解するのはそう難しくはないでしょう。

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