フィリピンでよくある治安トラブルと犯罪の手口
では、実際にどのような治安トラブルが考えられるのか、よくある犯罪をまとめました。
◆スリ・盗難
フィリピンで圧倒的に多いのは、スリ・盗難。
盗難だけでも様々な種類がありますが、下記の他にも様々な巧妙な手口が存在します。
- 複数のストリートチルドレンに囲まれる
- 複数の女性に話しかけられ、気を取られているスキに物を取られる(主に男性)
- 鞄をカミソリで切って中身を盗む
- バイクでひったくるようにして鞄やアクセサリーを奪う
- レストランなどでターゲットの目の前でわざと何かを落とし、相手に取らせている隙に携帯電話などを盗む
- 家の中で、無防備に置かれていたスマホや財布などをハウスキーパーに取られる
盗まれるもの、ターゲットになりやすい物としては、
- 財布
- スマートフォン(特にiPhoneなどApple製品は高級品として見られます)
- パソコン
- アクセサリーや時計
あたりがほとんどです。日本人にとっては簡単に手が届くものでも、フィリピンの人にとっては高価なものとして目に映ることがよくあります。
◆いかさま賭博・トランプ詐欺
ショッピングモールなどで、突然フレンドリーに声をかけてくる人がいたら要注意。カタコトの日本語で話しかけてきたり、連絡先を知ろうとします。仲良くなった後に家に招待され、トランプなどを使ったギャンブルに誘ってくるという手口です。
留学中は「現地での友人が欲しい」などの気持ちもあり、気分が開放的になりがちですが、基本的に突然話しかけてくる知らない人には絶対に付いて行ってはいけません。一度仲良くなると断りづらいかもしれませんが、万が一ギャンブルの話に持って行かれそうになったら逃げる方法を探しましょう。
※私たちセブ常駐のスタッフが「知らない人に絶対に付いて行かないようにしましょう」と言うと、多くの人が笑い話のように捉えてしまうのですが、そういう人ほど意外とこういった典型的な詐欺に引っかかってしまうのです。
◆美人局(つつもたせ)
外国人をターゲットとした買春絡みの恐喝。(そもそも買春はフィリピンでは違法行為です。)たとえ美人な女性でも、突然の誘いには疑ってかかるようにしましょう。
美人局に関しては、過去にNexSeedスタッフが声をかけられた経験もあるので、こちらを参考にしてみてください。
◆強盗・ひったくり
フィリピンでは、「ホールドアップ」と呼ばれる、凶器を突き付けて金品を奪う手口の強盗が起きることがあります。日本人も非常にターゲットになりやすく、下手をすれば命を脅かす事態になりかねないので要注意です。
夜間の時間帯や、暗い場所(例えば車の影)などに潜んでいたり、バイクでひったくりや恐喝をしたり、外国人をターゲットにした犯罪が毎年絶えません。ただ、これらに関しても、後述の治安対策をしっかりしていれば被害に遭う可能性は極めて低いと言えます。
まれに、ショッピングモールでもホールドアップ被害に遭ったという人や、マニラ等の場所ではタクシードライバーに突然見知らぬ場所に連れて行かれ、金品を要求されるなどの事態も起きているので、外にいる限り「ここなら大丈夫」などと思わず常に警戒の姿勢を崩さないようにしましょう。
犯罪に巻き込まれないための治安対策
これら全て、海外・特に発展途上国での生活では基本中の基本ですが、守れていない人が非常に多いのが現状です。現地に住んでいる人ですら、慣れて警戒心が薄れ、盗難や強盗など危ない目に遭うこともあります。
細かい点も含めて、思いつく限り多くの対策事項をまとめました。ついついやってしまっていることはありませんか?
- 海外にいること、安全は努力して保つものだということを意識する
- 危険と言われる地域には行かない(セブの中では、マンゴーストリートとコロン)
- 夜に絶対に一人歩きしない、グループでも基本タクシーを利用する
- Door to Doorでタクシーを利用する(Grab Taxiなどのアプリで利用する方が良い)
- 高価なアクセサリーや華美な服を身に付けない
- 外で携帯電話やカメラを、極力使わない(必要時以外は鞄にしまう)
- 歩いている時に、たまに後ろを振り返るなど「油断していないこと」を常に示す
- 家の中でも、貴重品管理はしっかりする(ハウスキーパーなどが入る場合は特に)
- 万が一襲われたら、絶対に抵抗しない(物より命が大事)
- ポケットに財布や携帯電話を入れない
- 鞄は常にチャックを閉める
- スマートフォンや財布をテーブルの上に置いたり、目を離したりしない
- ナップサックや肩掛けは、なるべく前に持つ(貴重品がある場合は特に)
- 貴重品は分けて管理する(1箇所に固めない)
- 財布や貴重品にチェーンを付けておく
- 派手な恰好、女性は特に肌の露出が多い服装は控え、現地に溶け込む服装をする(見た目よりも安全が大事)
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- 毎日同じ時間帯の行動の繰り返しを避け、たまには行動パターンを変える
- タクシーに乗ったらすぐにロックをする(赤信号中にストリートチルドレンがよく近付いてきます)
- 知らない人に絶対に付いて行かない(日本語で話しかけてくる人は要注意)
- 貴重品は1箇所に固めず、南京錠をいつでも掛けられる状態にしておく(仕事やスポーツなど目を離す瞬間が多い場合は必須)
- 玄関のドアだけでなく、自室のドアも自分がいない時は必ず鍵をかける
- 公共ジプニーやバイクタクシーなどは利用しない(慣れている人でも犯罪に巻き込まれることがあります)
- 多額の現金を持ち歩かない、お金は分散させて管理する
- フィリピンの人相手に、口論や恨まれるような行動をしない(逆恨みの原因、フィリピン人はプライドが高いことで有名です)
安全に過ごすために危険を知る
私たち長年住んでいる身からすると、セブ島はとても素晴らしい場所であり、セブ島に来たすべての方に安全に楽しんで帰ってほしいと思っています。
ただ、特に留学生の方は、海外慣れしていてもしていなくても、気分が開放的になるあまり危険な行動を自ら取ってしまいがち。セブ島で怖い思いをせず、良い経験をして帰れるようにするためにも、自分の行動には責任を持ちましょう。
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