「後悔した・・・」「あの時~しておけばよかった」といった表現は、日常的によく使うフレーズですよね。「後悔」と聞くと一番に思い浮かぶのは”regret”かと思いますが、実際に日常英会話の中で使われるフレーズには別の英語表現があります。
そこで今回は、「後悔」を表す英語表現をご紹介していきたいと思います。
「後悔」の英語表現3選
まずは「後悔」の基本英語表現”regret”を押さえよう!
「後悔する」という意味の”regret”は、”regret -ing(~したことを後悔している)”という形で使います。
“regret to~”にしてしまうと、「残念ながら(遺憾ながら)~する」と全く違う意味になってしまうので気を付けましょう。
例)I regret not paying attention in English class.(私は英語の授業で集中していなかったことを後悔している。)
また、ずいぶん昔のことを振り返るときに「今でもよく思い出しては後悔する」と述べたい場合は、以下のようにすればOKです。
例)I have always regretted not paying attention in English class.(私は英語の授業で集中していなかったことをいまだに後悔しています。)
<継続を表す現在完了形+always>で「折に触れて思い出しては後悔している」というニュアンスを出すことが出来ますね。
ちなみに、仲のいい相手や年下に対して述べる「あとで後悔するよ」というセリフは”You’ll regret it.”となりますが、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」にこれと類似した表現が登場していたのでご紹介しておきましょう。母ロレインの高校時代にタイムスリップした主人公マーティーが、未成年でお酒を飲んでいる母親を見て注意をするシーンです。
マーティー: Well, you shouldn’t drink. (なあ・・・酒を飲むのは良くないよ。)
ロレイン: Why not? (なんでよー?)
マーティー: Because you… you might regret it later in life. (なんでって・・・将来後悔することになるよ。)
ロレイン: Marty, don’t be such a square. Everybody who’s anybody drinks. (あなたって固いのね。たかがお酒くらいで。)
マーティーにとっては非常に厳しい母親であるロレインが、実は学生時代遊んでいた!ということを知り、目を丸くするマーティーの表情がとても面白い一場面です。
日常会話で使うのはこれ!”should have+過去分詞”
実は上でご紹介した”regret”は日常英会話の中ではなかなか用いることのない単語です。海外ドラマや映画などを見ていても、「後悔している」という表現で登場するのはほとんどがこの”should have+過去分詞”。日常のささいな「~すればよかった」「~しなければよかった」に使える万能フレーズですので、ここでしっかりと押さえておきましょう!
まずは映画「ブリジット・ジョーンズの日記」から、「~すればよかった」の表現をご紹介したいと思います。大学時代からの親友ダニエルに元妻を奪われてしまい、今度は現在の彼女にまで手を出されそうになっているマークが、ダニエルにつかみかかるシーンです。
マーク : I should have done this years ago.(ずっと前にやっておくべきだったな。)
ダニエル: Done what?(やるって、何を?)
マーク: This!(これだよ!(ダニエルに殴り掛かる))
続いて、海外ドラマSex and the Cityから「~しなければよかった」の表現をご紹介しましょう。彼氏のミスタービッグを女友達に紹介しようとしたものの、彼にドタキャンされてしまったキャリー。実は彼との初デート前に「1回目のデートでお泊りはナシ!」と友人たちと約束していたにもかかわらず、ついそれを破ってしまい、激しく後悔していたのでした。
そんなキャリーに追い打ちをかけるように、友人たちが詰め寄ります。
サマンサ: Where’s Mr. Big?(ミスタービッグはどこなの?)
キャリー: Couldn’t make it.(来れなくなっちゃったみたい。)
シャーロット: What do you mean he couldn’t make it?(来れなくなっちゃったってどういうことなの?)
キャリー: I don’t know it’s a work day.(わかんないわ、仕事かな。)
シャーロット: Oh…I told you you shouldn’t have, well never mind.(もう・・・だからやめとけって(言ったのに)・・・・いえ、何でもないわ。)
上の文章のように、主語が”you”になると相手を責める感じの表現になりますね。ちなみに、”You should have~”と言えば「なんで~しなかったの?(すべきだったのに!)」と批判交じりに伝えることが出来ます。
「自分はなんてバカだったんだー!」と後悔の気持ちを吐き出す表現”I’m such an idiot!”
“such”には「こんな」といった意味があり、”I’m such an idiot!”は「こんなことする(した)なんて自分はなんてバカなんだ!」というのを表すことが出来ます。具体的にどんな流れで使うか、海外ドラマ「フレンズ」のワンシーンでご説明いたしましょう。
歯科医と不倫した妻と別れたばかりのポールが、モニカに離婚までの顛末を話すシーンです。
モニカ: Oh my God! (えー!そんなまさか!)
ポール: I know, I know, I’m such an idiot. I guess I should have caught on when she started going to the dentist four and five times a week. I mean, how clean can teeth get? (そうだよな。僕はなんてバカだったんだろう。妻が1週間に4、5回も歯医者に通い始めた時に、気付くべきだったんだろうな。ほら、そんなに磨いたら歯がすり減っちまうだろ。)
“catch on”には「気づく」という意味があるので覚えておきましょう。また、「すり減っちまう」の部分は字幕に即した意訳ですが、なんともユーモラスなセリフですよね!
ちなみに、この”I’m such an idiot!”と似た表現に”I’m so stupid!”というのもあります。いずれも友人間のカジュアルな会話で使うフレーズです。
「後悔」を表す英語表現をマスターしよう!
参考になる表現はあったでしょうか?”regret”しか知らなかった・・・!という方はぜひ”should have+過去分詞”に置き換える練習をしてみてくださいね!
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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