「約束」や「契約」の英語表現7選と例文【ビジネスで使う表現やスラングも】

英語には「約束」を表す単語が複数あり、ニュアンスの違いで使い分けています。

日本語でも、「誓約」「契約」「アポイント」など、「約束」の中に色々な種類がありますよね。

今回は、「約束」を表す英語7パターンとその使い分けについてご紹介したいと思います。

 

「約束」の英語表現7パターン

①promise

「約束」という意味の単語で、一番ポピュラーなものですね。

「約束する」という動詞も”promise”です。具体的に文中で使うときの用法は以下の通りです。

I promise 〇〇(人) to do.=○○(人)に~することを約束する
keep a promise=約束を守る
break a promise=約束を破る

日本語の「約束する」と近い意味を持っています。

「(未来に)~します」という宣言であり、契約書を交わすほどの重みは伴わないイメージです。

 

②appointment

日本語でも「アポイント」というように、面会の約束のことです。

ビジネスシーンでよく用いられます。

I have an appointment with ○○.=○○様とお約束をいただいております。

また、「予約する」という意味でも用いられるため”reservation”とも混同されやすい単語です。

この使い分けは、このように覚えておきましょう。 appointment~人と会うとき 例)病院(医者と合う約束)、会計士、弁護士など reservation~場所や席を押さえたい時 例)レストラン、映画館など

③engagement

「エンゲージメント」と聞けば、まずはエンゲージメントリング(婚約指輪)を思い浮かべるのではないでしょうか。

“engagement”には「婚約」という意味があり、そちらの方が日本人にとってなじみ深いものとなっています。

しかし”engagement”は「婚約」だけでなく、広く「約束」という意味でも用いられ、”promise”よりも重みのある「契約」「束縛+約束」といったニュアンスが入っています。

ちなみに”engagement”の動詞は”engage”ですが、これは「婚約する」ではなく「婚約させる」という意味ですので、文中で使うときは以下のようになります。

“I got engaged on Valentine’s day!!”(私、バレンタインデーに婚約したの!!)

間違って”I engaged on Valentine’s day!!”としないように気を付けましょう。

 

④agreement

“agree”が「同意する」という意味であることからも分かるかもしれませんが、こちらも「約束」という意味を持ち、「協定」のようなニュアンスで使われます。

ビジネスシーンでよく用いられることから、しばしば混同されるのが”contract”(契約)です。その使い分けについては諸説ありますが、ざっくりと以下のように考えておけば良いかと思います。

contract=法的拘束力を持つ契約

agreement=法的拘束力を持たない双方の合意

 

⑤commitment

“promise”と比べると責任感をもって守らなくてはならない約束ですが、これも契約を結ぶまではいかない口約束というニュアンスです。

「公約」といった意味合いもあり、政治家が好んで使う傾向があるようです。

「力を尽くして職責を全うするとお約束します!」と言った感じの強い意志が見える言い方ですね。

最近はカタカナ英語として「コミットする」という言葉を聞く場面も多々見受けられるようになりました。

また、”commitment”と同じように強い約束、公約として使われる単語として”pledge”というのもあります。こちらは「約束」というより「誓い」と訳されることが多いですね。

 

⑥vow

「誓い」という意味で用いられます。普通の約束よりもずっと固い、真剣な約束です。

“vow”と聞いて一番に思い浮かぶのは、やはり結婚の誓いですね。 結婚式で「病めるときも、健やかなるときも・・・」というあのセリフが、まさにこの”vow”、「結婚の誓い(wedding vow)」です。その重みがよく分かりますよね。

 

⑦deal

もともとは「取引」「契約」といったビジネスライクな意味で使われる言葉ですが、最近は日常会話でよく使われているようです。

映画「Sex and the City 2」のサマンサのセリフに、こんなものがありましたね。

“We made a deal ages ago… men, babies, it doesn’t matter. We’re soulmates.”(約束したじゃない?・・・男も赤ちゃんも関係ない、私たちはソウルメイトだって。)

ここで”promise”ではなく”deal”を使うことによって、ちょっとした約束ではなくビジネスの契約並みに強い拘束力をもつ固い友情で4人が結ばれているのが見て取れます。

 

そのほか、「約束」を表す表現集

I’ll keep my word.=私は約束を守るわ。

→”keep one’s word”で「約束を守る」という意味になります。

 

She gave me her word.=彼女は僕に誓ったんだ。

→”give one’s word”で「約束を守る」「誓う」という意味になります。”Give me your word!”と言えば「約束して!(誓いなさい!)」という強いニュアンスの言葉になりますよ。似たような言い回しで”You have my word.”というのもあり、こちらは「約束します(誓います)」という意味になります。

 

I won’t let you down.=約束は守るわ。

→「私はあなたをがっかりさせないわ。」ということで、約束を破ることはないと表現する方法です。

 

empty promise=口先だけの約束

→「空っぽの約束」ということで、口先だけの約束という意味になります。

 

番外編:ゆびきりげんまん♪って何て言うの?

pinky promise?

→”pinky”とは小指のこと。つまり、「ゆびきりげんまん(する)?」という意味になります。かわいらしい表現ですよね。

 

Cross my heart and hope to die. Stick a needle in my eye.

→いわゆる「嘘ついたら針千本飲ーますっ♪」というやつです。

英語では、「指切りで約束したから、守れなかったら死んでもいいよ。針を目に刺したっていいよ。」という言葉になっており、こちらもなかなか迫力のある内容になってます。

 

「約束」の英語を上手に使い分けよう!

いかがでしたか? 一口に「約束」と言ってもそのニュアンスはさまざまで、使い分けが必要です。 できるだけ多くのバリエーションを身に着けて、正しいニュアンスで伝えられるようになりましょう! english-banner

投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。