形容詞と副詞を見分けて英語の品詞を理解する！

④どれが副詞かわからない！

次に直面するのが、単語だけ見た時に形容詞と副詞を見分けられない！という問題です。どの選択肢も”automate”という同じ単語から派生しているだけに、綴りもよく似ていますし全部暗記でクリアするのは難しそうですよね。

そんな時に役に立つのが「接尾辞」です。

接尾辞とは、１つの単語を構成する部品のうち最後につくものを指します。”automatic”なら”-ic”、”automatically”なら”-ly”の部分のことです。実は、形容詞と副詞にはそれぞれ特徴的な接尾辞があるので、それを押さえておけば見分けるのが楽になります。

それではまず、形容詞から見ていきましょう。

接尾辞	例
-ive	active(活発な) / passive(受動的な) / inventive(独創的な)
-ical	practical(実用的な) / electrical(電気の) / typical(典型的な)
-(i)ous	serious(真剣な) / dangerous(危険な) / anxious(心配な)
-ful	beautiful(美しい) / sinful(罪深い) / painful(痛ましい)
-y	funny(おもしろい) / cloudy(くもりの) / sleepy(眠い)
-ar	familiar(親しみのある) / muscular(たくましい)
-ic	atomic(原子力の) / academic(大学の) / economic(経済の)
-ing	interesting(興味深い) / amazing(驚くべき) / exciting(興奮する)
-ed	automated(自動化された) / interested(興味がある)
-able/-ible	enjoyable(楽しい) / possible(可能な) / invisible(目に見えない)
-less	painless(痛みのない) / careless(不注意な) / homeless(家の無い)
-ish	selfish(わがままな) / boyish(少年らしい) / foolish(馬鹿らしい)
-ant/-ent	different(異なった) / relevant(適切な) / convenient(便利な)
-ern	southern(南の)

以上が、形容詞の主な接尾辞となります。

一方で、副詞の特徴的な接尾辞ですが、実は１つしかありません。

先ほどの例題でも出てきました、”automatically”の”-ly”です。これを知っていれば、先ほどの問題はあっという間に解決ですね！

「それなら形容詞の接尾辞なんて覚える必要ないじゃん！」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、副詞には”-ly”のつかないものもたくさんあります。

例えば、

I sometimes play basketball with my friends.(私は時々友達とバスケットボールをします。)

の”sometimes”も”play basketball”の頻度を説明する単語であり副詞として用いられています。他にも、

Perhaps she will come tonight.(おそらく彼女は今夜来ます。)

の”perhaps”も”will come”の確実性を説明する単語であり副詞として用いられていますね。

 

⑤文脈と接尾辞から、形容詞と副詞の判別を！

形容詞と副詞について、ここまでご紹介したことをまとめて以下のような手順で見分けていきましょう！

１．文脈上説明する対象は名詞か動詞か？（③参照）

２．選択肢をざっと見て”-ly”があれば副詞。※副詞を選ぶのが正解ならここで解答終了！

３．形容詞特有の接尾辞がついている選択肢をチェック。

以上の手順で、ある程度ざっくりと解答を絞ることが可能です。ただし、これだけで正解にたどり着けるとは限りませんので、問題の数をこなして多くの英文に触れ、「この単語（フレーズ）見たことある！」を増やしていくことが大切です。

また、今回は文法問題を解く視点からお伝えさせていただきましたが、慣れてくることで響きやニュアンスの違和感が感じ取れるようになってくるため、実際の会話の中でも自然な品詞が使えるようになってきます。筆記、会話の両方からアプローチすることでさらに英会話力を高めていきましょう！

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