みなさんはお花の英語名をどのくらい知っていますか?
日常会話のなかで頻繁に使うことが無いので実はあんまり知らない・・・という方も多いのではないでしょうか。
大胆でロマンチックな欧米人は、日本よりも恋人に花を贈る文化が盛んですので、あなたもいつどこでお花の名前に出くわすかわかりません。また、欧米では贈る相手やタイミングに合わせて自分の気持ちを表現するのにお花を用いることがあります。
そこで今回は、最低限覚えておきたいお花の英語名と、お花を使った欧米的アプローチ術についてご紹介したいと思います。
①これだけはチェック!お花の英語名
まずはお花の名前について、最低限の英単語を押さえておきましょう!
春のお花
チューリップ tulip
カーネーション carnation
ガーベラ african daisy
バラ rose
シャクヤク peony
サクラ cherry blossom
スズラン lily of the valley
ライラック lilac
夏のお花
あさがお morning glory
ハイビスカス hibiscus
ひまわり sunflower
あじさい hydrangea
カスミソウ gypsophila
ユリ lily
秋のお花
コスモス cosmos
キンモクセイ fragrant olive
ダリア dahlia
キク chrysanthemum
冬のお花
パンジー pansy
ポインセチア poinsettia
シクラメン cyclamen
②お花を使った欧米的アプローチ術
お花は日本人にとっても、日々自宅に飾ったり、感謝の気持ちを込めて贈ったりする身近なアイテムです。ところが、記念日に恋人に花束を贈った経験のある男性はどのくらいいらっしゃるでしょうか?結婚式の会場装花を選ぶ時になって、初めてじっくりとお花の種類を見た、という方も少なくないはずです。
一方欧米では、贈る相手やタイミングによってお花の種類を考え、自分の気持ちを伝える一種のコミュニケーションツールとしてお花を使うことがあります。ここからは、そんなお花を使った欧米的アプローチ術をいくつかご紹介してみたいと思います。
プロムとコサージュ
プロムとは何かご存知ですか?プロムナード(舞踏会)の略称で、主にアメリカの高校で卒業祝賀会として行われるダンスパーティーのことです。
男女のカップルで参加する決まりになっていて、プロムチケットの販売が始まると男子は意中の女子をどうやってプロムに誘うかで頭を悩ませることになります。
さて、そんなプロムの素敵な習慣にコサージュとブートニアの交換があります。これは、男子が女子の手首につけるコサージュを、女子が男子のタキシードにつけるブートニアをお互いにプレゼントするというもの。
パートナーのイメージに合わせたオーダーメイドで、生花を用いて作るため前日から冷蔵庫に入れて大切に保管します。当日の夜、女子の家の玄関まで迎えに来た男子が、パートナーの手首にコサージュを付けてあげるのも一つの大切な儀式。大人になる前にエスコートの仕方を勉強する機会にもなっているんですね。
コサージュ選びは、女子のドレス選びから始まります。ドレスにぴったりの色合いでコサージュをオーダーしたら、同じ色で男子用のブートニアを作り、同時進行で男子側に色を伝えて同じ色のタイを準備してもらう・・・想像しただけで準備する時からわくわく楽しそうですよね♪
ちなみにこのコサージュ、サイズは小さめでも結構な量の生花を使うので50ドル程度とお値段も結構するんだそうです!男子が全額負担するにはちょっとハードルの高い金額ですので、仲良く割り勘するのが常なんだとか。
こだわり派の彼女にはカーネーションは要注意!
日本では母の日に贈り物として用いられるカーネーション。香りが良く色にバリエーションがあって、かわいらしいお花ですよね。
ただ、比較的安価で手に入るお花なだけに、こだわり派の彼女にはしっくりこない可能性も。
海外ドラマSex and the Cityでは、シャーロットがブラインドデートの初めに手土産として渡された花束に幻滅するシーンで、カーネーションが使われています。
シャーロット:I know it was going to be terrible.The man brought me carnations.(ひどいデートになるだろうって分かってたわ。あの男、カーネーションなんて持って現れたのよ!)
キャリー:I see.(あら、それはひどいわね。)
せっかくお花を準備してきた彼がかわいそうな気もしますね。その時、同席していたキャリーのボーイフレンドが「カーネーションのどこが悪いんだ?」と尋ねます。
シャーロット:Uck, the filler flowers.(えっ・・・だって、カーネーションって脇役の花じゃない。)
うーん。なんだかものすごいワガママを言っているような気もしますが笑、受け取り方によってはこうなってしまうということなんでしょうか。日本では母の日のイメージが強いのであまりピンときませんが、イメージとしてはカスミソウだけでできた花束を渡されるような感じなのでしょう。
最近はあえてカスミソウだけでアレンジしてある花束もありますので一概には言えませんが・・・。文中に出てくる”filler”とは「(空間を)埋める、詰める」などの意味があり、”filler flowers”と言えばまさに花束の隙間を埋める花といった意味ですね。
ちなみに、欧米で恋人に渡すとっておきの花としてよく使われるのは”peony(シャクヤク)””lily(ユリ)””rose(バラ)”など。やはり多少お値段の張るものが主流なんですね。
チョコじゃないの?欧米のバレンタイン事情
日本では、女性から男性にチョコレートを渡すのが一般的とされるバレンタインですが、欧米では男性が女性に花束を贈るのが一般的です。やはり贈り物をするのは男性から女性へというのが自然な感覚なのかもしれませんね。
映画「バレンタインデー」では、好きな女性に花を贈る男性それぞれのドラマが描かれていて、中でも小学生の男の子が思いを寄せる担任の先生に、一生懸命花を贈ろうとするのがかわいらしく印象的でした。留学やお仕事で、バレンタインデーを海外で迎えることになる男性は、チョコレートを待って期待なんてしていてはいけませんよ!
まとめ
いかがでしたか?意外となじみの少ないお花の英語名と、お花を使った欧米的アプローチ術をご紹介してまいりました。
普段お花を贈る習慣のない方も、これを機にお花や花言葉を英語で勉強しながら、大切な人にお花を送ってみてはいかがでしょうか?その時は、とっておきのタイミングで”filler flower”を贈ってしまわないようにお気をつけて!
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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