英語はダイレクトにメッセージを伝えるイメージがあって、敬語はないと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし英語をネイティブに使う方も初対面の相手や年配の方、ビジネスシーンでは丁寧な英語を選んで使っています。そこで、ビジネスシーンでも通用する丁寧な英語を紹介します。
英語は距離感で丁寧な感じを表す
日本語の敬語は難しいです。敬語とひとくくりにしても、会話の相手に敬意を表す尊敬語、自分を低くする謙譲語、言葉を丁寧にする丁寧語を駆使してわたしたちは話しています。
例えば「言う」という言葉は、尊敬語は、「おっしゃる」になり、謙譲語は「申し上げる」になります。このように日本語で敬語を使おうとすると全く違う形になることがあるのです。しかし英語は日本語のように、敬語になると全く違う言葉になってしまうということはありません。
では、どのようにして丁寧な感じを表すかというと、時制を変更するなどして距離感を出すことで表します。
「can」と「could」
たとえば、「can」と「could」では次のようなニュアンスの違いがあります。
Can you open the window?
窓を開けてくれる?
Could you open the window?
窓を開けてくださいますか?
さらに、「please」を付けるともっと丁寧になるでしょう。「please」は文の前に置いても、文の後ろに置いても良いですが、文が長い場合は、「please」が出てくるまで時間がかかるので、先に置いた方が良いかもしれません。
Could you open the window, please?
窓を開けてくださいますか?お願いします。
「will」と「would」
「will」と「would」も時制を変更して丁寧にできます。「can」と「could」との違いは、「can」と「could」は可能性に注目している言葉であり、「will」と「would」は意志を尋ねる言葉です。
Will you open the window?「窓を開けますか?」
Would you open the window?「窓を開けるのでしょうか?」
ちなみに「could」や「would」よりも丁寧にしたいなら、許可を求める「may」を使うことができます。
May I open the window?「窓を開けても良いですか?」
「would」に関連する丁寧な表現
「would」は「~したい」と言いたいとき、あるいは相手を誘うときに、「want」に変えて使うと丁寧な表現にすることができます。
I want to drink coffee.「コーヒーが飲みたいです」
I would like to drink coffee.「コーヒーが飲みたいのですが…」
Do you want to have dinner?「ディナーはどう?」
Would you like to have dinner?「ディナーに行きませんか?」
疑問文は間接疑問文で聞く
何か尋ねたいときには、疑問文ではなく間接疑問文で尋ねましょう。そうすると、距離感が生まれ、丁寧な響きに聞こえます。
Where is the bathroom?「トイレはどこ?」
Could you tell me where the bathroom is?「トイレがどこか教えていただけませんか?」
Where is my shoes?「わたしの靴はどこ?」
Do you know where my shoes are?「わたしの靴がどこかわかりますか?」
その他の丁寧な英語表現のためのポイント
距離感を出す以外にも英語には丁寧な表現にするためのポイントがいくつかあります。その点もお伝えしましょう。
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