英語は省略されたり、くっついて発音されたりする言語
英語は、スペルと読みが違うことはお伝えしましたが、英文ではどのような違いが起きているのでしょうか?例えば、「What are you doing?(何をしていますか?)」は「ワット・アー・ユー・ドゥーイング」とは言いません。「ワッラ・ユ・ドゥーイン」のように発音します。文字があるのに発音しなかったり、文字をつなげて発音したりしています。
文字があるのに音が弱くなってしまうことを「リダクション」と言い、文字をつなげて発音することを「リエゾン」と言います。まずはこのような法則があるということは理解しておきましょう。すべての法則を細かく覚える必要はないです。発音の練習をしていくと、自然と体に身につきます。
さらに英語の発音において大切な点は、英語はリズムの言語であるという点です。先ほどの「What are you doing?」ですと、3拍で読みます。英語のリズムで発音することを意識しましょう。
音読しよう
ある程度英語の発音がわかってきたなら、音読練習をします。まずはすぐに意味が分かるような簡単なものから練習しましょう。
中学生レベルの英文法と英単語を習得したなら、中学生レベルのもので良さそうですが、おすすめしたいのは絵本です。絵本を使って音読すると、視覚からも脳にインプットされるので、英単語を覚えるのにも役立ちます。
音読の教材を探すポイントですが、音源のあるものを選んでください。いくら練習しても、間違った発音なら無意味です。正しい発音の音源を聞いて、それを真似るように発音します。
シャドーイングしよう
音読がある程度できるようになったら、次はシャドーイングを行なうと良いです。シャドーイングは、影(シャドー)のように、音声が聞こえた瞬間に追って発音する練習です。
シャドーイングを行なうことで発音は矯正され、リダクションやリエゾンといった英語の発音の法則、そして英語のリズムも自然と覚えてきます。
ディクテーションで弱点を克服
シャドーイングまで行なったら、練習に使用したテキストは聞き取れて、意味もわかるはずです。次の段階としては、ディクテーションをおすすめします。
ディクテーションは、聞こえた英語を文字に書き起こす勉強法です。ディクテーションをすることで、聞き取るのが難しい場所を特定でき、弱点克服に有効な勉強法です。弱点が見つかったなら、その部分をシャドーイングし、自分の発音を矯正していきます。そうすると、聞き取るのが難しかった場所も聞き取れるようになります。
瞬間英作文や暗唱もおすすめ
英語は聞き取れるようになったけど、意味を考えているうちに次の英文が流れてきてついていけない。思考停止するという方もいるでしょう。そのような方は英語の意味を理解するのが遅いという問題があります。
英語の意味を理解するスピードを上げるには、瞬間英作文が良いです。日本語を見て、瞬時に英語が出るくらい、瞬間英作文の練習を行ないましょう。
また、暗唱も英語の意味を理解するスピードを上げるのに良い方法です。暗唱している英文が多いほど、瞬間的に理解できる英語は増えます。
暗唱するのは、日常使う英会話がおすすめです。海外の映画やドラマのかっこいいセリフを覚えるのも良いですが、サスペンスやアクション映画ではなく、日常を切り取った映画やドラマにしないと、とんでもないスラングだけ覚えてしまうかもしれません。
まずは日常を描いた映画やドラマのセリフを暗唱してみましょう。
まとめ
英語のリスニングの正しい手順についてお伝えしました。英語のリスニングといっても、ただ英語を聞いていれば、聞こえるようになるわけではありません。
聞こえるようになるまで、いくつかの段階を経なければいけないのです。あとは、すぐに結果が出ないからといって、あきらめてはいけません。
時間がかかることは覚悟してコツコツと勉強を続けていきましょう。
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