意外と知らない!前置詞「on」の意味と便利な使い方4選

前置詞”on”は、「~の上に」という意味で中学校の最初のころ習う基本的な単語ですよね。

「使い方なんてもちろん知ってる!」という方が多いかと思います。

ところが、前置詞”on”がネイティブ達の英会話の中で非常に多様な使われ方をしていることをご存知でしょうか?

今回は、日本人がまだまだ使いこなせていない前置詞”on”の便利な使い方についてご紹介したいと思います。

より使う場面をイメージしやすいように、海外ドラマ「Sex and the City」「フレンズ」のセリフを交えながらご説明していきますよ!それではさっそく始めましょう。

 

「on」の意味と使い方

①さらりと使いたい!「~のおごりで」

“on”の後に支払いをする人を入れることで、「○○(人の名前)のおごり」というのを表現することが出来ます。

「おごり」をそれ以外の言葉で説明するのって難しいですよね。”I can pay…?”といったところで悩んでしまう方が多いと思います。

それではこちらのフレーズが実際に使われている場面を見ていきましょう。

海外ドラマ「Sex and the City」でキャリー達女子4人がアトランティックシティに旅行するシーンです。せっかくの女子旅にもかかわらず、各々好きな場所に向かおうとするのをキャリーが引き留めます。

キャリー:Not so fast. We’ll take care of all that later. But right now I’m taking my ladies to dinner. That’s right. It’s on me. Steak? You got it. Lobster? Coming right up. Nothing is too fancy for my Atlantic City ladies.(みんなそんなに急いで行っちゃわなくてもいいじゃない。後にしましょ。私がみんなをディナーに連れてってあげる。そうよ、私のおごり!ステーキがいい?ロブスターがいい?私たちはおしゃれな”アトランティックシティーレディー”なんだから♪)

 

②決まり文句で覚えよう!「~の方に」

「~の上に」という本来の意味からはちょっと想像しにくい表現ですね。こちらは使い方をいくつかご紹介しますので、フレーズとして丸暗記してしまった方がいいかもしれません。

・on your right / left:あなたの右/左に

・be hard on~:~に厳しくする

・impose on~:(税金などを)~に課す

ちなみに、この「~の方に」という意味を応用した表現で、以下のような使い方もできます。海外ドラマ「フレンズ」で、チャンドラーの上司が各支社の業績不振を会議で説明するときのセリフです。

上司:Boston is down, Atlanta is down, Houston is down, I could go on and on but instead of boring you I’ll go straight to my forty two point plan.(ボストンもだめ、アトランタもだめ、ヒューストンもだめ・・・このまま業績不振の支社を挙げ続けても良いけどキリがないから、私の考えた42のプランを説明させてちょうだい。)

ポイントになるのは”on and on”の部分です。

“go”が「進む」という意味なので、2つを合わせると「~の方に進む(進み続ける)」といったニュアンスを出すことができます。

これが、前後の文脈から「ひたすら低収益の支社名を挙げ続ける」という訳し方につながっていくんですね。

 

③所属を表す!「~の一員で」

“on”では「~に所属している」というのを表すこともできます。例えば、”I’m on the comittee.(私はその委員会に属しています。)”といった感じですね。

投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。