外国で宗教について尋ねられた!英語でどうやって説明する?

日本人は無宗教の人が多い民族だと言われますが、海外では自己紹介と合わせて、信仰する宗教を伝えることもよくあります。

それでは私たち日本人が外国で宗教について尋ねられた場合、なんと説明すればいいのでしょうか?

実際に使えるフレーズも交えながらご紹介します。

 

①「無宗教」はダメ?日本人の宗教観を説明してみよう

海外の方は何かしらの宗教を信仰していることが多く、その教えを頼りに人生を歩んでいく、という感覚を強く持っています。

そんな彼らに、出会って間もない時期に「無宗教です」と言ってしまうと、「この人は一体どんな人なんだろう?」という不信感を招きかねません。

そこでここでは、日本人の宗教観を英語で説明するフレーズをいくつかご紹介します。

“I’m not a deeply religious person, but I practice both Shintoism and Buddhism.”(私は信心深い人間ではないのですが、神道と仏教の両方を信仰しています。)

→神社にお参りに行ったり、お守りを持ったりするのは「神道」、法事をしたり悪いことをしたらバチがあたるといった考え方をしたりするのは「仏教」の信仰によるものです。いずれも日本人が一般的に行っていることですよね。

そこで、宗教名を出すとすればこの2つを出すのが良いでしょう。合わせて「信心深い人間ではない」と伝えることで、必要以上に深堀されることもなく安心です。

“A lot of Japanese people don’t practice one particular religion. “(1つだけの特定の宗教を信仰しない日本人が多いです)

→無宗教とは言いつつも、クリスマスや初詣など、意外と宗教絡みの行事には積極的な日本人ですから、ある意味複数の宗教の良いところ取りだと考えられることも多いようです。

明確に宗教を特定するのではなく、「いくつか信仰しています」と伝えるのも一つの手でしょう。

 

“Shintoism is a polytheistic religion. That’s why Buddhism is also widely accepted and practiced in Japan.”(神道は多神教であるため、仏教も日本で広く受け入れられ信仰されています。)

→神道では神は一人ではないとされているため、神道を信仰していながら仏教を信仰することは不自然なことではない、ということを説明する文章ですね。

特定の宗教を信仰しないと伝えた時の相手の反応によっては、このように補足すると良いでしょう。

 

②宗教について話す時に使えるフレーズ集

日本と同様、海外でも宗教の話題はデリケートなものとして扱われますが、相手を知るのに欠かせない話題ですので、留学生の立場でも直面することがあるでしょう。

そこでここでは、宗教について話す時に使えるフレーズをいくつかご紹介したいと思います。

“Do you believe any religion?”(何か宗教を信仰していますか?)

→受験英語で覚えた方もいらっしゃると思いますが、「宗教」を表す英単語は”religion”です。改めてチェックしておきましょう。

“What’s your religion?”と言ってしまうと非常に直接的な感じがしてしまいますので、こちらの方がマイルドで好印象でしょう。

 

“I’m 〇〇.”(私は○○教信者です。)

→信仰している宗教を言うときは”I’m~.”でOKです。簡単ですね!一般的な宗教名をご紹介しておきましょう。

Christian(キリスト教徒)/Buddhist(仏教徒)/Muslim(イスラム教徒)/Hindu(ヒンドゥー教徒)

 

“I come from 〇〇 family.”(○○系の家族出身です。)

→家族で同一の宗教を信仰している場合は、「○○系の家族」という表現も使えます。

 

③海外の宗教事情がちょっぴりわかる!?海外ドラマ・洋画から紐解く宗教観

・結婚のハードルになることもしばしば・・・

敬虔な信者であればあるほど、宗教は結婚のハードルになることがあります。

夫婦になれば人生のパートナーとして共に人生を歩むことになるわけですから、同じ宗教のもとで共に教えを実践していかなければならない、ということなのでしょうね。

海外ドラマ「Sex and the City」の中でも、シャーロットがユダヤ教の彼氏と結婚するためにキリスト教から改宗するエピソードが登場します。

改宗にあたってユダヤ教会を訪れたシャーロットは、その覚悟を疑われてしまい何度も拒否されますが、必死で自分の想いを伝えるシーンがとても印象的です。

 

・子供はやっぱりサンタが大好き♡

いろいろな宗教が存在するとはいえ、欧米で主に信仰されているのはやはりキリスト教。

12月になるとクリスマスの話題が飛び交い、テレビにはサンタクロースの姿が映し出されます。

キリスト教以外の宗教を信仰している親の場合、子供に自分と同じ宗教を教えようとしますが、なかなか一筋縄ではいかないようです。

海外ドラマ「フレンズ」では、息子ベンにユダヤ教の文化(ハヌカー)を教えようとするロスが苦戦する様子が描かれています。

ベン: When is Santa coming?(サンタはいつ頃来るかな?)

ロス: Well, how about this year, instead of Santa, we have fun celebrating Hanukkah?(そうだな、今年はサンタの代わりにハヌカーのお祝いをするって言うのはどうだ?)

ベン: No Santa? Was I bad?(サンタは来ないの?僕が悪い子だから?)

ロス: No! Oh, no-no-no. Hey, you weren’t bad, you’ve been very good, Ben.(違うよ、まさかまさか。だってお前はとってもいい子にしてたじゃないか。)

ベン: Santa’s mad at me.(サンタは僕に怒ってるんだ。)

ロス: No, hey-hey, come on Ben, Santa is not mad at you, okay? Hey, you’re-you’re his favorite little guy!(違う違う!ほらおいでベン、サンタはお前を怒ってなんかいない。それどころか、大好きだってさ!)

ベン: So Santa’s coming?(じゃあサンタ来る??)

ロス: Yes! Santa’s coming!((がっかりした様子で)そうだ!サンタは来るぞお~!)

 

宗教について英語で話せるようになろう!

デリケートな話題とはいえ、欧米ではお互いを知るのに欠かせないと考えられている宗教の話題。

いざ話を振られた時スマートに切り返せるように、今回ご紹介したことも参考にしながら予習しておきましょう!

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投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。