実は欧米にもある!すぐに使える英語の「謙遜」フレーズ

日本人は相手に褒められたとき、「いえいえそんな・・・」と謙遜するのが美徳だとされていますよね。

一方欧米では相手の誉め言葉に対して否定的な反応をすることで、相手の判断や考えに賛同しかねるというニュアンスが強く出てしまうために、謙遜表現があまり用いられない傾向があります。

しかし、欧米でも時と場合によって謙遜表現を使うことがあります。そこで今回は、謙遜の英語フレーズと使い方のポイントについてご紹介します。

 

謙遜の英語フレーズ集

1.That means a lot to me.
(すごく感激です。)

「あなたの誉め言葉は私にとって大きな意味を持ちます」と伝えることで、「あなたに褒められるなんて!」という喜びを表現することが出来ます。間接的に相手を持ち上げることもできるので、好印象なフレーズですね。

ちなみにこちらのフレーズは、海外ドラマ「フレンズ」の中で、初めての映画出演が決まったジョーイを友人チャンドラーが褒めるシーンに登場しています。

ジョーイ
You always believed in me man. Even, even when I didn’t believe in myself. (お前、いつも俺のこと信じてくれてただろ。俺が自分自身を信じられなくなった時でさえも。)

チャンドラー
I always knew you were gonna make it. I’m so proud of you.
(俺はいつも、お前ならやれるって思ってたよ。本当に誇りに思う。)

ジョーイ
Thanks. That means a lot to me.
(ありがとう。感激だよ。)

 

2.I know what I look like.
(自分の容姿について(決して魅力的ではないということ)はよく分かってるから。)

見た目を褒められたときの切り返しに使えるフレーズです。

「私がどのように見えるかは知っている」と述べることで、「そんな風に褒めてくれるけど、自分の見た目はよーくわかってるから素直に喜べないなあー」という謙遜を表現します。

ちなみにこちらの表現は、海外ドラマ「Sex and the City」のキャリーと、ゲイの友人スタンフォードの会話でも登場します。バーで遠くにいるイケメン男性に心惹かれるスタンフォードに「アタックしてみたら?」と薦めるキャリーですが、スタンフォードは浮かない顔です。

スタンフォード
He’s gorgeous. The only way I could get a guy like that interested in me would be to pay him.
(彼って魅力的だもの。お金でも払わない限り私に興味なんて持ってもらえないわ。)

キャリー
Stanford my love there’s no need for you to enter Hookerville.
(スタンフォード、そんなこと言う必要全くないじゃない。)

スタンフォード
Carrie, I know what I look like.
(キャリー、自分の容姿はよく分かってるの。)

キャリー
Then you can’t see what I see.
(いえ、あなた自分が見えてないわ。)

 

3.Oh my god! You are deluded.
(まさか!とんでもない。)

“delude”には「惑わす、思い違いをさせる」という意味があります。したがってこれが受動態になることによって「勘違いする、惑わされる」という意味になるんですね。

直訳すると「勘違いよ!」となって強い表現のように感じるかもしれませんが、日本語に直すと「なーに言ってくれちゃってるのよー♪」といった感じで喜ぶニュアンスを出すことが出来ます。笑顔で言えたら素敵ですね。

ちなみにこちらのフレーズは海外ドラマ「Sex and the City」で、サウナに行って裸になるのを嫌がっているシャーロットとキャリーの会話の中に出てきています。

シャーロット
You don’t care because you have a perfect body.
(あなたの身体は完璧だから、気にしなくていいじゃないの。)

キャリー
Oh my god! You’re deluded. Charlotte, you have a beautiful figure.
(まさか!とんでもないわよ。シャーロット、あなたこそ美しい体型だわ。)

シャーロット
Really?
(本当に?)

キャリー
Yes!
(ええ!)

 

謙遜表現を使うときのポイント

1.基本は「ありがとう」

冒頭でも述べたように、相手に褒められたときの基本的な返し方は「ありがとう」です。

日本人が褒められたときは、困ったような顔で「いえいえ・・・」と言うのが一般的ですが、ネイティブの方に対してその態度だと「褒めたのに嫌がられてしまったのかな?よく分からない人だなあ。」とネガティブな印象を与えかねません。褒められたときの反応はポジティブが基本です。明るい表情でまずは「ありがとう!」と返しましょう。

 

2.謙遜するなら前向きに

「そんなことないんです!」と言ってしまうのではなく「自分はまだまだです」というニュアンスで返せば、とても前向きな印象を与えることが出来ます。ちょっとした捉え方の違いですが、気を付けたいところですね。

 

3.褒め返すのも一つの手!

素直に受け取らなくちゃと思っても、褒められるといたたまれない気持ちになってしまうのが日本人の性ですよね。笑

ということで、「ありがとう」と言うだけじゃ落ち着かない方は相手を褒め返してみましょう!

褒めるポイントが思いつかなければ「(褒めてくれたことに対して)お上手ですね」と返すのもいいですね。

 

英語の謙遜表現を上手に使おう!

「謙遜」の英語フレーズをご紹介してまいりました。

参考になるものはあったでしょうか?

謙遜表現は、欧米の方にとってあまり馴染みが無いので、上手に使うことがとても大切です。

使いこなせば相手に好印象を与えられる表現ですので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

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投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。