こんにちは。NexSeedでエンジニア講師をしています一戸です。えりてぃと呼ばれています。
今回は皆様へ海外就職のメリット・デメリットをお話します。
29歳のときにニュージーランドへ飛び出し、オーストラリア、セブ島と海外に住み続けて、もうそろそろ10年近く経とうとしています。
海外に住んで、働いてみて、日本にいた時には気づけなかった海外就職のメリット・デメリットが幾つかありました。
海外就職のメリット
1.働き方の多様性を知ることができる
主に働きながら住んでいた所がシドニーだったため、多国籍のスタッフと働いていました。
そういう環境だと、全員の常識と言うものは違っています。日本では当然のことをクレイジーだと言われたり、逆に、日本では見たことのない働き方をしている人に会って感動しました。
シドニーだと基本的に全員定時退社
よく、オーストラリア人は短い労働時間で、経済が良いのが不思議、と言われることがあるのですが、無駄をできるだけ省く工夫が随所に見られるので、そういう所を見習わないといけないと感じました。
基本的に作業や議論の持ち帰りの文化はありません。すべてがスピーディに決まっていきます。
長いMTGも関係の薄い情報のシェアもありません。日報や週報という考え方もなく、報告すべきことはリアルタイムに報告し、完結します。
2.時間に対する意識が変わる
日本では、個人的にはですが、皆と一生懸命仕事をしている感じが楽しいというのと、単純に疲れてすぐやる気が出ないというので残業を長くやっていました。
社会人になったばかりのときには私は日本社会の常識をしらずに、やることを定時までに終わらせ、定時に帰っており、非常に風当たりの強い新人でした。笑
その時は何故きつく当たられるのか全く意味がわかりませんでしたが、日本という社会を知り、「早く帰りたいけど単純に遅くまで居るだけであいつ頑張ってるな、と思われるならそっちのほうがラッキーじゃん」と思い無駄に遅くまで残るという習慣が社会人3年目ぐらいまでありました。
今思うと本当に馬鹿な社会人だったと思います。笑
オーストラリアで働いていたときは自分が新人のときに感じていた、違和感や不信感みたいなものが一気に払拭されて、晴れ晴れした気持ちになったことを覚えています。
が、同時に早く同じぐらいのクオリティの仕事をこなさなければいけないのだという事実を感じ、日本の社会は優しい社会なのだな、と感じました。
しかし、一度そういう環境に飛び込んだからには、作業効率をあげるために何をしたらいいか、頭をフル稼動させて考える必要があります。
残業なし、でもクオリティは落とせない。そこで、何ができるのか常に工夫する癖が付きました。
ここで、「残業できないならクオリティ落ちちゃうでしょう」と考えるのは間違っています。
道はたくさんあります。時間は短縮できます。人類全員長く生きても100年です。同じことができるなら作業時間をどんどん短縮していくことをおすすめします。
海外に出たことでこういう考え方にシフトすることができました。
3.コミニュケーション力が磨かれる
英語ができたとしても、感じ方も多国籍な職場では全然違います。英語力が高い=コミニュケーション能力がある、ではありません。
例えば、オーストラリアでは仕事を依頼する時に、少しずつメールでリクエストすることを推奨しています。
何故かと言うとまとめて送った場合にやることを1つか2つ忘れてしまう、という人が非常に多いためです。
このときに「これメールで送ったよね」なんていうと怒って仕事をしてくれなくなります。笑
流石に仕事をしてもらえないとまずいので、やって欲しいことは1つだけ、メールに添えやってもらえたら次のやって欲しいこと、と小出しにします。
日本だと怒られそうなメールのやり取りですが、オーストラリアではこっちのほうがうまくいくことが多いな、と感じることが度々有りました。
これは、どっちのやり方が良いというものではなく、人によってコミュニケーションの方法を変えることが大事なのです。日本人にはやって欲しいことを一つのメールにまとめる、オーストラリア人には一つやってもらって次のリクエストをだす。
人によって対応を変えられるというのがコミニュケーション能力だと思っているので、そういう点では、コミュニケーション力が海外で働いてることにより身につきます。
海外就職のデメリット
1.日本国内の冠婚葬祭に参加するハードルが高い
海外に住んでいるため冠婚葬祭へ出席するためにはまず航空券を抑える必要があります。
結婚式などは大分前から予定が決まっているのでいいのですが家族が危篤の場合や葬儀などは涙を飲んで遠くから無事を願ったりお別れを告げたりしなければならなくなります。
2.滞在期間や移動場所に制限がある
オーストラリアやセブで長期間滞在するためにはビザが必要になります。ビザには様々な制限があって、申請中は出国してはいけない、という期間があったり、一度出国しないとビザ申請できないなど、国やビザの種類で全然ルールが違っていたりします。また、災害時も、制限があります。
311の地震の時私はシドニーにいたのですが、オーストラリアでは国民へ全員強制帰還の連絡があり、日本へいたオーストラリア人は全員帰ってこなければならなくなっていました。当然、出国も難しく日本の皆が大変なときに駆けつける事もできないという無力感を感じました。
3.英語力で就職できる職種が限られる
IT業界はそうでもありませんが、英語圏で働くためには英語力は必須となります。なので非常に営業スキルが高くても、英語力の壁で全く違う職種で働いているという人をよく見かけます。
逆を言うと英語力がビジネスレベルで使える人は、業種のスキルレベルがそれほど高くなくても就職は可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的にはデメリットを補うため家族間LINEで冠婚葬祭情報をまめに取りに行ったり、移動できないときにどうするかという想定を常にしておいて準備しておくなどの癖が付きました。
今後海外就職を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。
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投稿者プロフィール
- ニュージーランド・オーストラリアを経てセブ島にやってきた、世界を飛び回るベテラン女性エンジニア。インターネット創世期よりWebサイト製作を経験。小売業販促アイテム印刷システム「ipopweb」の立ち上げに企画時から参画し、DB 設計・プログラミング 開発を担当しリリース。業務システムエンハンスやポータルサイトのリニューアル開発、運営、保守も多数手がける。OracleMaster保持者。PHP、JavaScriptを始め15以上の言語使用経験を持つ。茨城大学工学部システム工学科卒。
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