恥ずかしがりやで奥ゆかしい国民性をもつと言われる日本人にとって、「遠慮」はひとつの美徳とされているところがありますよね。
その一方で、大胆でオープンな欧米人に「遠慮」の概念など無いのでは・・・?と思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、これは間違いです。ネイティブも、コミュニケーションを円滑化する方法として「遠慮」の英会話表現をたくさん使っています。
そこで今回は、ネイティブがよく使う「遠慮」の英会話フレーズについてご紹介したいと思います。
①控えめに禁止する「ご遠慮ください」
レストランや映画館など公共の場でよく見かける「ご遠慮ください」の表現。欧米でももちろん、お客様や目上の人に対して気分を害さないよう気を付けながら注意をしなければならない場面があります。
それでは、どんなフレーズがあるか見ていきましょう!
〇refrain from -ing
“refrain(控える、やめる)”を使った表現です。あとに続くのは”to do”ではなく”from -ing”なので覚えておきましょう。
例)You are requested to refrain from smoking here.(ここではたばこはご遠慮願います。)
例)Please refrain from taking pictures.(撮影はご遠慮願います。)
〇Would you mind not -ing?
丁寧に伺いをたてる”Would you mind~?”を使って「~をしないでいただいてもよろしいでしょうか?」を問う表現です。
例)Would you mind not smoking?(たばこはご遠慮いただけますか?)
例)Would you mind not using cell phones?(携帯電話のご使用はお控えいただけますか?)
〇We request that you don’t~.
“request(要請する、頼む)”を使って、「~はしないようお願いさせていただいております。」と伝える表現です。
例)We request that you don’t eat or drink here.(ここでは飲食はご遠慮ください。)
〇No -ing is allowed.
“allow(許す)”を使って「~することは(ここでは)許されておりません」と伝える方法です。
例)No smoking is allowed.(たばこはご遠慮いただいております。)
ダイレクトに”no”から始まるシンプルな表現ですが、実は実際に海外で一番目にすることが多いのはこのフレーズです。
もっと簡略化して”No smoking.”だけで表現することもよくあります。特にたばこに対する注意喚起は決まり文句のようなものなので、これだけで意味も伝わりますし、失礼な表現だとは受け取られないようです。海外ドラマSex and the Cityでも主人公キャリーがヘビースモーカーなのでこの表現は頻繁に登場します。
店員:Ma’am? No smoking.(お客様?たばこはご遠慮いただいております。)
キャリー:I’m outside. And it’s New York.(外にいるんだし。ここNYなのよ!?)
②やんわりと断る「遠慮させていただきます」
「気乗りしないなあ・・・」「そこは私の出る幕じゃないのでは・・・」と思った時、角が立たないように断るのに使いやすいのが、この「遠慮させていただきます」ですよね。
ネイティブ相手にこのお断りフレーズが役に立つときが来るかも知れません。さっそく見ていきましょう!
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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