海外ボランティアをするあなたに本当に必要なこと

今回は、NexSeedインターン卒業後、セブ島で就職し、ボランティア活動をしている天野さんに、海外でボランティアを始めるには、海外でボランティアをする上で必要なことについて、お話を伺いました。

1.自己紹介

初めまして、天野友里恵(27)です。
山形生まれ神奈川育ち、5人姉弟の真ん中、
県立金沢総合高校卒業、法政大学キャリアデザイン学部卒業、
人生の半分をバスケットボールと共に過ごしてきました。

大学卒業後は、販売職と児童指導員を掛け持ちしながら、子どもたちの教育に携わる職を目指し、国家試験を受験しました。

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NexSeedでは、2017年4月より半年間のインターン留学でお世話になりました。
卒業後もセブ島に残り、現在セブ市内の日系コールセンターで働きながら、現地NGO "SLPC"の日本人サポートスタッフとして、現地の人々やボランティアさんたちのサポートをしています。

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2.セブ島に来たきっかけと現在もセブ島に残る理由

私が初めてセブ島に来たのは、2016年11月。
国家試験が一段落し、就職前に海外ボランティアに行こうと選択したのがセブ島でした。
セブ島での生活に初めての感覚はなく、むしろ懐かしさを感じました。
刺激もあり、私のやりたいことや好きなことにも出逢えました。

6日間通った某語学学校で「インターン留学」について知りました。
それまではワーキングホリデーやJICA、語学留学という選択肢の中、金銭的にも諦めかけていた道が、一気に広がりました。

帰国後すぐ、SLPCのサポート会員になり、日本での就職活動を止め、語学力向上とNGO活動継続のために、5ヶ月後、再びセブ島へ帰ってきました。

現在もセブ島に残る1番の理由は、やはりSLPCの活動継続です。
子どもたちの成長に携わり、その家族のサポートもしていきたいです。

やりたいことや学べることも多くあり、自分の夢のためにも、ここで経験を積んでいきたいと考えています。

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3.海外ボランティアを始める方法

私は、中学生の頃から海外ボランティアに興味を持っていましたが、実際に行動に移すことが出来たのは、大学卒業後でした。活動経験は、ベトナム ホーチミンとフィリピン セブ島の2カ国のみですが、将来的には他国の活動にも参加してみたいと考えています。

参加方法は簡単、WEB上で「海外ボランティア 社会人」「海外ボランティア 短期」等と検索して申し込みました。私は複数のエージェントの費用、国、プログラム内容等を比較して決めました。

下記、一部エージェントです。

•H.I.S
•CEC Japan net work
•NICE
•地球の歩き方
•ボランティアプラットフォーム

最初は不安もあったため、旅行会社"H.I.S"のスタディツアーを利用しました。

1週間のベトナム孤児院プログラムに参加し、費用は約15~20万円(航空券、保険、雑費含む)程でした。サポート万全、現地スタッフあり、語学不要、ホテル滞在、観光も含まれており、充実した1週間を過ごすことが出来ました。

ただボランティア活動の割合が少なく、私には少々物足りませんでした。

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2度目はプログラム内容と費用を重視し、"CEC Japan net work"で2週間のセブ島プログラムに参加しました。

オプションの語学学校レッスンも6日間受講しました。費用は、2週間でベトナム時と殆ど変わらない程でした。

日曜日以外は1日中活動があり、複数の活動場所に行くため、様々な風景を見ることや、多くの子どもたちと接することが出来ました。この時の私は英語が全く話せなかったため、悔しい思いもしましたが、現地に密着した生活を送ることができ、終わる頃には帰国が考えられない程になっていました。

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セブ島現地でボランティア団体を探す場合は、
セブ島の日本人向け雑誌『セブポット』のボランティアページを参考にするといいでしょう。
また、語学学校にも、個人的に活動している講師やスタッフがいるので、聞いてみるといいでしょう。

 

4.活動内容

食事配給や学習、音楽、スポーツ活動等、セブには様々なボランティア団体があります。
私は今後、他団体の活動へも参加していく予定です。

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さて、"SLPC"は"Sustainable Livelihood Projects Cebu"の略です。

貧困層と言われる人々、子どもたちを対象に、「食事」「教育」「職業」という生きる上で必要なサイクルの確保を目標としています。貧困を抜け出そうとする人々の「自助努力」をサポートすることが活動方針です。

フェアトレード活動も進めています。活動場所は、孤児院、教会、山村、墓地集落、ゴミ山、介護施設や学校と様々で、土曜日は、語学学校生や一般の方の参加も可能な、スタディツアーを行っています。

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場所や時間により内容は異なりますが、子どもたちの住む集落を巡り、踊ったり遊んだりとアクティビティをした後に、食事配給といった流れです。アクティビティを通して、ボランティアさんたちは様々なものを子どもたちに残してくれています。

そのため子どもたちも、簡単な日本語や「妖怪ダンス」「アルプスいちまんじゃく」等の遊びを知っています。

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5. セブの現状

この4月、私はまた1つ歳を取ったと同時に、セブ島歴も1年になりました。
うまくまとめきれませんが、私が見てきた「セブ島の現状」をお伝えします。

飛行機からの景色では想像も出来ないでしょう。

最近日本ではセブ島の特集が増えているようですが、私が見ている、子どもたちと過ごしている景色は、テレビやガイドブックで観るリゾートととは違います。

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セブ島には、立派な家の横に今にも崩れそうな家があります。
モールやビジネス街付近の道で眠る親子がいます。
自然災害や土地開発により住居を失い、サポートを受けられない家族がいます。
学校に通えない子どもがいます。
学校を途中で辞めて、働かざるを得ない子どもがいます。
頑張って奨学生になっても、サポート金が家族の生活費になってしまう子どもがいます。
頑張って大学を卒業しても、すぐに就職につけない若者がいます。
仕事のない人がいます。
仕事はあっても給与は低く、不定期収入の人もいます。
月収は良くても10000ペソ前後(約20000円)、
更にこの給与が得られるような仕事に就くには、大学卒業が必須です。
ですが、大学を卒業しても就職は安易ではありません。

”新卒ブランド”の効力が弱く、2016年の失業率は5.5%、そのうちの20%が若者。

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しかし、貧富に関わらず、多くの子どもたちが夢を持っています。

先生、医師、看護師、警察官になりたい、海外に行きたいという子どもも多いです。
SLPCの奨学生の殆どは、家族のため、自分の夢のために、毎日頑張って学校に通い勉強をしています。

フィリピンでは3月に学校が終わり、新学期は6月から始まりますが、今年もみんな無事に卒業・進級することが出来ました。たとえサポートがあっても、大学までの継続卒業は大変なことです。

最近は、就職サポート強化の必要性もより高まっていると感じます。

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