6.海外ボランティアで必要なもの
海外ボランティアに必要な物というと、寄付の衣類や文房具、食品、おもちゃ等はもちろんありがたいです。
しかし正直なところ、特別な物は必要なく、「元気な心と体」があれば十分なのです。
「自ら働きかけるコミュニケーション能力」があれば尚良いでしょう。
ダンスを見せたり教えたり、サッカーやバスケをしたり、風船で動物を作ったり、折り紙を教えたりと、それぞれの特技や個性を持って、子どもたちを笑顔にするボランティアさんたちもいます。
何も出来なかったと落ち込むボランティアさんもいますが、子どもたちにとっては、ボランティアさんとの出逢いそのものが貴重なのです。簡単な日本語や日本文化を教えたり、反対に子どもたちにフィリピンのことを教えてもらったりという交流も、子どもたちにとって大切な時間です。
言語がわからないからと、消極的になる必要はありません。
フィリピンは、アジア唯一の英語公用語国と言われていますが、そんなフィリピン人も私たちと同じ、英語という外国語を学んでいる人々です。
言語は単なるコミュニケーションツールであり、まず大事なのは「理解しよう」「伝えよう」という気持ちだと思います。
たった数時間、数日間の一時的なボランティアで何が出来るのか、どうせすぐ忘れられてしまうでしょうと思う人もいるかもしれませんが、子どもたちは意外と覚えています。
短期間しか関わりのなかったボランティアさんのことでも、「○○はどこ?」「○○はいつ来るの?」と聞いてくる子どももいるくらいです。
ボランティアさん全員の名前と顔を覚えていなくても、誰かが抱っこしてくれた、遊んでくれた、教えてくれた、叱ってくれた、食事を配給してくれたという、"体験記憶"が大事なのです。
その体験が、子どもたちの学びのきっかけや、今後の成長の糧となるのです。
また、これは私が2度目のセブ島生活で改めて実感したことですが、自分が健康でなければ、自分の生活に余裕がなければ、誰かをサポートすることは困難です。
「溺れた人を救うには、まず自分が船の上に上がらなければならない」
ということです。
と言いつつ私も、毎回子どもたちからパワーをもらっています。もらっている分以上のものを与えられるように、「自分自身のこと」をしっかり頑張ります。
7.ボランティアをする意義
ボランティアはあくまでボランティアです。
継続が大事と言えども、一人の人生に一生寄り添えるものではなく、むしろ寄り添っていては意味がありません。活動中、「何のためにやっているのか」「何故子どもたちばかりなのか」と現地の人に問われたこともありました。
宗教上、外国人や無宗教の日本人の立ち入りを好まない人、私たちの活動に好意を持たない人がいるのも事実です。
自分たちの活動は正しいのか、求められていることが出来ているのかと、困惑することもありました。
しかし、立ち上がるために頑張ろうとしている人々、サポートを必要としている人々、喜んでくれる人々がそこにいる以上、その人々のために活動を行う、継続する意義があるのだと思います。
8. 私の夢
私は、人々の成長や前進に携わる"サポーター"として生きていきたいです。
まだまだ具体性には欠けますが、日本であれば日本で、海外であれば海外で、規模は小さくとも必要なサポートを継続的に行なえる、団体や施設を作るのが夢です。
私は現在、夢を実現させるための材料や経験を収集しているのです。
日本人は勤勉で働き者だが、先を見過ぎている。
何が起こるか分からない将来のために、お金を蓄える。
お金を蓄えるために、身体が限界に達するまで毎日忙しく働き、プライベートや家族との時間が持てず、家族や人間関係が希薄化していく。
フィリピン人は今を楽しむ。
貧富の差に関わらず、陽気でフレンドリーな人が多い。
家族愛が強く、互いを尊敬しケアしている。
楽しみすぎて将来のための貯蓄が不足したり、レイジーな人が多いのも事実。
私も、3年、5年、10年、20年先とビジョンを持ちつつ、やはり不安になり、これでいいのかと自分が見えなくなることがあります。
先を見据えつつもしっかり今を見つめる。何事も「バランス」が大事なのだと思います。
私は今後も、バランスを図り、健康を維持し、夢や目標を忘れずに、今できることやるべきことにフォーカスしていきます。
私がこうした人生を送れているのも、私と関わってくれている全ての人々のおかげです。感謝の気持ちを忘れずに、何事も楽しんで進んでいきます。
9. 最後に
ボランティアは、サポートを受ける側だけにメリットがあるものではありません。サポートする側も、多くの刺激や学びを、その、活動や彼らから得ることができます。私自身も含め、活動を通して成長していくボランティアさんの姿を、何度も見てきました。
「子どもが好き」「教育関係の職に就きたい」等の明確な理由が無くても、互いの成長のために、先ずは子どもたちに会い来てみてください。
今回記事を書かせて頂いたことは、自分を振り返る良い機会にもなりました。
NexSeedの皆様、ありがとうございました。
参考
【CEC Japan Network】
http://www.cecj.net/mobile/index.html
【SLPC】
HP:http://go-cebu.com/
facebook:https://m.facebook.com/cebuvolunteering/
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