「Tsunami」や「Kawaii」など、日本語で通じる意外な英語

英語には、そのまま日本語で通じてしまう言葉がいくつかあります。

「Tsunami」や「Kawaii」など有名なものもありますが、「え、これも知ってるの?」という驚きが、海外で生活しているとたまにあります。

今回は、海外でも通じる意外な日本語をご紹介します!

 

日本語から輸出されて英語になった意外な単語

さて、早速ご紹介していきます。

Tsunami

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英語でも、「津波/Tunami」で通じます。

こういった単語は歴史が絡んでいるので、興味深いです。

Tsunamiが広まった由来はいくつかあるので、ご紹介します。

1.明治29年の明治三陸地震

世界各地で新聞や、電信が普及し、「世界共通のニュース」が出来た19世紀後半に、衝撃を与えたニュースが明治三陸地震でした。

当時、地震が一般的ではない欧米や、ヨーロッパの人々に届いた、「日本で発生した大地震と40mの津波被害」は、津波のない地域の人々に強烈なインパクトを与えたことでしょう。

結果、津波が無い地域の英語圏の人々に、「津波/Tsunami」が浸透した、とのこと。

 

2.1946年のアリューシャン地震

マグニチュード8.1の巨大地震が1946年4月1日にアリューシャン列島ウマニク島近くで発生。

ハワイに甚大な被害を出しました。震源地近くのウマニク島では35mの津波を観測し、165名の死者、行方不明者を出しました。

この地震・津波被害を受け、アメリカ合衆国は、1949年に「太平洋津波警報センター」という地震警戒システムを設立します。

その英名が「Pacific Tsunami Warning Center」で、センターの名に直接Tsunamiという単語が使われたことで、「Tsunami」はアメリカ合衆国において津波を意味する学術用語となり、国際語化する要因になりました。

 

Kawaii

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「かわいい/Kawaii」も海外で通じるようになってきました。

日本のキャラクターや、ゲーム、アニメ、漫画などが海外で人気を集めたこと、そして、日本独特の文化への興味から、広まっていった単語です。

「Kawaii」は主に、「日本のかわいい」の感覚に対して使われるので、英語圏の感覚「Cute」に対して「Kawaii」は使われません。その要因となった良い例が、「Cabbage Patch Kids 」というキャラクターの日本への輸出ビジネス失敗などにあります。

欧米で人気だったキャラが、日本で全く売れなかったことにより、「日本の「Cute」は「Cute」じゃない、「Kawaii」なんだ。」という文化を知るきっかけになったとのこと。そして、「ハローキティ」や「ポケモン」の輸出とともに、「Kawaii」という単語が広まっていったのです。

英語版のWikipediaに「Kawaii」の解説があります。英語の勉強がてら読んでみて下さい。とても面白いです。

最後にこう締めくくっています。

「Japan’s global image shifting from being known for austere rock gardens to being known for “cute-worship”.」

「日本に対する世界のイメージは「質素な岩の庭園の国」から「かわいい信仰の国」へと変わった」

[kawaii]wikipedia

 

Karaoke

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「カラオケ/Karaoke」も世界で通じる日本語の1つです。

特に、私が住むフィリピンではみんなカラオケ好き。

もともと、日本のラジオ局やバンドマンの俗語であった、「空(歌抜き)のオーケストラ(演奏)」が由来の言葉で、クレセント創業者の井上大祐氏が、自作の空オケテープ、マイク、コインタイマーを内蔵したカラオケマシーンをスナックにレンタルしたことが、現在のカラオケのきっかけとなりました。

ただ、日本と海外では、「カラオケ」の概念が少し違います。

日本では、「カラオケボックス」で友達と歌いに行くのが一般的ですが、海外では、バーや、クラブ、スナックなどのラウンジで「カラオケ」するのが一般的なので、「Karaoke」は通じても、「Karaoke box」は通じないことがほとんどです。

また、意外とカラオケが愛されている国が「フィンランド」です。

実は、日本と同じように、寡黙で、人前で感情を表に出すことが苦手な文化だったというフィンランド。そんなフィンランド人の国民性を変えたのが、携帯電話とカラオケだといいます。

雪国のフィンランドでは、携帯電話の普及が比較的早く、携帯電話での通話で、他人との交流が盛んになり、歌うことが好きだったフィンランド人に「カラオケ」が大ヒット。今では「のど自慢大会」も名物となったそう。

フィンランドのミンナ・シルク議会議員はカラオケが国民に与えた影響に対し、こう発言したといいます。

「人前で感情を表すことをタブーとするもう一つの民族である日本人が、感情を隠す仮面を顔から剥がし取る装置を発明したことは、まさしく神の思し召しです」

投稿者プロフィール

kuniyoshi
kuniyoshi
沖縄県出身、工業高校卒業後、すぐにNexSeedにて半年間のエンジニア留学へ。留学開始1ヶ月半でインターン生としてジョイン、NexSeedの社風、未来、ビジョンに魅力を感じ、エンジニア留学卒業と同時に入社、NexSeed史上初の新卒社員。

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