海外の人とコミュニケーションを取るとき、最も困るのが体調不良の時なのではないでしょうか。
学校では体調不良を表す表現をあまり習わないため、いざ体調が悪い状態でその症状を伝えようとするとパニックになってしまうと思います。
ちなみに、かく言う筆者も海外旅行先で母が体調を崩した際、海外旅行保険の対応窓口が英語だったのですが、「熱があります」ということすらうまく伝えられず電話口で困惑したのをよく覚えています。
そこで今回は、いざと言うときに困らないために、風邪による体調不良を伝える英語フレーズをご紹介したいと思います。
一口に「風邪」と言っても、うつるのかうつらないのか、鼻の風邪なのかのどの風邪なのかなど、伝えるべき情報がたくさんありますよね。
今回はそんな表現がいくつか登場している海外ドラマのシーンを2つご紹介しながら、風邪症状の伝え方について見ていきたいと思います。
①海外ドラマ「フレンズ」より「熱がある」の英語表現
まずは、海外ドラマ「フレンズ」から、風邪を引いたレイチェルを同僚男性が見舞うシーンをご紹介いたしましょう。前日の夜に、パーティーでうっかりキスしてしまった二人のぎこちない感じが現れている一場面です。
同僚:How are you feeling? (具合はどう?)
レイチェル: I’m not gonna lie to you, I’m pretty sick.(ほんと言うと、かなり調子悪いのよね。)
同僚: Oh! Good! Because I was having a totally paranoid moment when I thought you called in sick to avoid me. (ああ、そうか!よかった。僕を避けるために仮病を使って休んだのかと思ってたから。)
レイチェル: Oh no no no. (まさか、違う、違う。)
同僚: So I had fun last night.(昨日の夜は楽しかった。)
レイチェル: So did I.(私もよ。)
同僚: Exactly how contagious is this thing you have? I mean is it a cold for standing on the balcony or did a monkey bite you? (君の風邪は感染性のやつ?それとも、ベランダにいたから身体冷えちゃったのかな?それともサルにでも噛まれた?)
レイチェル: It’s just a cold.(ただの風邪よ。)
同僚: Do you have fever? Let me see. Hum… (熱ある?ちょっといいかな。・・・うーん(手をおでこに当てながら))
さあ、いかがでしょうか?いくつか風邪の時に使えそうな表現が出てきていましたね。
“I’m pretty sick.(かなり調子が悪いです。)”
→”sick”は「体調が悪い」と訳すように学校で習ったかと思いますが、これは「ちょっと頭痛が…」という場合や「お腹の調子があんまりよくなくて…」という場合には使われません。学校や会社を欠席するのもやむを得ないほど、寝込むくらいの病気の時に使われる表現ですので覚えておきましょう。
“contagious(感染性の)”
→感染力の強い病気かどうかは、学校や会社の出欠を決めるときの判断基準になりますよね。欠席連絡の際は「感染性なのでうつしてしまわないように…」といった理由説明にも使えそうです。ちなみにここでは「それ、うつるやつ?(僕にうつったら嫌だな)」ということではなく、「僕とベランダにいたのがまずかったんじゃないよね?(人からうつされちゃったものだよね?)」という確認のために使われています。
“It’s just a cold.(ただの風邪よ。)”
→”cold”は「風邪」の王道の英単語として覚えている方が多いでしょう。実際に欧米でも使われるベーシックな表現ですので改めて頭にいれておきましょうね。
“Do you have a fever?(熱はあるの?)”
→さあ、出てきました!私もかつて悩んだ「発熱」の表現ですが、”have a fever”で表せばOKです。直訳すると「熱を持っている」となりますが、すなわち「発熱」を意味します。
②海外ドラマ「Sex and the City」より、インフルエンザの英語表現
さて、それでは次のシーンに参りましょう。海外ドラマ「Sex and the City」よりサマンサがインフルエンザにかかって寝込んでしまい、過去関係を持った男性達に助けを求めるシーンです。
ナレーション:Downtown, Samantha woke up to discover she did have it all. Including the flu.Samantha never wanted a man around in the morning, until she needed one.(ダウンタウンのサマンサは、朝目覚めて全てを手にしていることに気づいた。そう、インフルエンザまで。朝の時間帯に男は必要ないと考えているサマンサだが、この日は違った。)
サマンサ(電話に向かって):John? It’s Samantha. Jones. From the gym. Yeah, right. I was wondering if you might be able to drop by on your way to work this morning. Honey, I can hardly blow my nose, let alone blow you. Yeah, I wouldn’t want you to get sick, either!(ジョン?サマンサよ。・・・ジムで会った(サマンサ・)ジョーンズよ。そうそう。ねえ、今朝出勤途中にちょっと寄ってもらえないかしら?ちょっと、鼻づまりだってのにできるわけないでしょ。…ええ、もう結構よ!)
“flu”
→「フル」という言葉の通り、「インフルエンザ」を表す単語です。覚えやすいですね!
“can’t blow my nose”
→”blow”には「鼻をかむ」という意味があります。したがって、こちらは「鼻がかめない=鼻づまり」というのを表すフレーズです。ここでは、明らかに体調が悪そうなサマンサに向かって再び関係を迫ろうとしたジョンに対して、怒っている様子が現れていますね。
風邪の英語表現を知ろう!
いざとなるとなかなか出てこない、風邪症状にまつわる英語フレーズをご紹介してまいりました。
万が一に備えて、フレーズを頭に入れておいてくださいね。
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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