アメリカンジョーク、何となくその存在は知っているけど、実際に使われているのを聞いて理解できたことがある方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、有名なアメリカンジョーク3つをピックアップしてご紹介します。
有名なアメリカンジョーク
①”knock knock”ジョーク
おそらくもっとも有名なアメリカンジョークと言えばこれなのではないでしょうか。
「コンコン(ノックの音)」「どなた?」「○○だよ」というやり取りで、「○○」の部分を面白おかしい表現にすることで笑いを取ります。例えば、定番の物だと以下のようなものがあります。
男性: Knock, knock.(コンコン)
女性: Who’s there?(どなた?)
男性: Canoe.(カヌーさ。)
女性: Canoe who?(どちらのカヌーさん?)
男性: Canoe(Can you) help me with homework?(宿題を手伝ってもらえないカヌー?)
・・・と、まあこんな感じです。定番の表現ながら、ウィットに富んだ返しをするにはかなりのスキルが必要ですね。
ちなみに、海外ドラマ「フレンズ」では、ロスが職場の冷蔵庫に入れた自分のランチ(サンドイッチ)に添付するメモの中でこの表現が登場しています。
“Knock-knock. Who’s there? Ross Geller’s lunch. Ross Geller’s lunch, who? Ross Geller’s lunch, please don’t take me. Okay?”
(「コンコン」「どなた?」「ロス・ゲラーのランチだよ」「ロス・ゲラーのランチさん?」「そう、ロス・ゲラーのランチさ。だから盗っちゃいけない。いいな?」)
→結局このメモは無視されて同僚に食べられてしまうのですが、それ以上にこのジョークのお粗末さに友人たちからダメ出しをされたことで落ち込んでしまうロスなのでした・・・。笑
②皮肉っぽいブラックジョーク「良かれと思ってやったのに・・・」
アメリカンジョークといえば、とにかく皮肉!
洋画や海外ドラマを見ていても、とにかく至る所にブラックジョークが登場しています。
さて、ここではよくあるブラックジョークの一つ、自分の行動が裏目に出てしまった時の「良かれと思ってやったのに・・・」というパターンのジョークをご紹介したいと思います。海外ドラマ「フレンズ」のワンシーンで、友人に双子が生まれたことを素直に喜べないモニカと、チャンドラーの会話です。
モニカ: No fair. I don’t even have one. How come they get two?(不公平だわ。私には子供が一人もいないっていうのに。なんで彼らは2人も?)
チャンドラー: You’ll get one.(君は子供を持てるさ。)
モニカ: Oh yeah? When?(あらそう?いつよ?)
チャンドラー: All right. I’ll tell you what. When we’re 40, if neither one of us are married, what do you say you and I get together and have one?(いいさ、教えてあげよう。僕たちが40歳になる頃どちらも結婚してなければ、結婚して子供作らないか?)
モニカ: Why won’t I be married when I’m 40?(なんで私は40歳まで結婚できないっていうのよ?)
チャンドラー: Oh, no, no. I just meant hypothetically.(いやいや、あくまで仮定の話だよ。)
モニカ: Ok, hypothetically, why won’t I be married when I’m 40?(いいわ。仮定の話だとして、なんで私は40歳まで結婚できないのよ?)
チャンドラー: No, no, no.(いや、違う違う。)
モニカ: What is it? Is there something fundamentally unmarriable about me?(なんなのよ?私には結婚できない理由がなにかあるっていうわけ?)
チャンドラー: Dear God! This parachute is a knapsack!(こりゃ困った!(自分の背中を指さしながら)パラシュートだと思ったらナップサックだったぞ!)
→チャンドラーはあくまでも「自分自身が結婚してもいいと思うくらい魅力的なモニカなんだから、子供なんていずれ持てるさ」と慰めたくてかけた言葉だったのですが、モニカには「40歳」の部分が引っかかって仕方がありません笑
「状況を好転させるための一言(パラシュート)のつもりだったものが、実は何の役にも立たない一言(ナップサック)だった!」というブラックジョークです。
③集会ジョーク
これもよく聞くアメリカンジョークですね。
欧米では、アルコールや麻薬などの中毒患者がリハビリのために集まって励まし合う集会が、いたる地域で行われています。
基本的には全員が初対面ですので自己紹介からスタートすることになるのですが、このときのフレーズが以下のような決まり文句になっています。
「こんにちは、私は<名前>です。私は○○中毒です。」
「(本人以外の全員が声をそろえて)こんにちは、<名前>。」
したがって、「実は私○○にはまっちゃったの。」と友人に話す時に、このフレーズを使って面白おかしく言うのがジョークとしてよく使われています。
海外ドラマ「Sex and the City」では、真剣な恋愛をひたすら避けてきたサマンサが恋に落ちてしまったと友人たちに打ち明けるシーンで、このジョークが登場しています。
サマンサ:This love stuff is a motherfucker. (恋って最悪だわ。)
キャリー:Did you just say ”love”?(今あなた、「恋」って言った!??)
サマンサ:Oh, what the hell! My name is Samantha, and I’m a loveaholic.(ああ、もう言っちゃう!私はサマンサ、恋愛中毒です。)
キャリー他友人たち: Hi, Samantha.(こんにちは、サマンサ。)
サマンサ:It’s so infuriating. I mean, where can this possibly go?(まったく頭に来ちゃうわ。この気持ちって、どこに行きつくわけ?)
→姉御肌のサマンサが、恋に戸惑う様子が可愛らしいシーンですが、本人は恥ずかしさをごまかすためにこのようなジョークを使ったようです。もしもネイティブと会話していて、唐突に「My name is~. I’m ~holic.」という表現が出てきたら、すかさず「Hi, <名前>.」と返したいですね!
アメリカンジョークを知ろう!
よく使われるアメリカンジョークを3つご紹介してまいりました。
聞いたことがあるものはあったでしょうか?
今回ご紹介したように、洋画や海外ドラマを見ているとよく登場するものばかりですので、ぜひご自身でも探してみてくださいね!
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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