私の人生を180度変えた世界一周とセブ島移住

しかし、チベットを訪れ、彼らが最も大切にしている環境がどんどん中国の支配で変化し、建物の上から常に兵士に銃を向けて監視されているような現実を知った後では、自分の命を犠牲にしてまで世界にメッセージを送りたかった僧侶の想いが分かるような気がしました。

イスラエルで街を案内してくれた学生たち、アルゼンチンで日系人の歴史を教えてくれた紳士、今思えばアラブの春の始まりだった暴動を一緒に眺めていたエジプトのホテルマン…。

どこかのニュースに触れる度、彼らや現地の様子を思い浮べて身近に感じます。

また、セブで生活していると、日本のニュースよりも海外のニュースを見る機会が増えました。日本のマスメディアが芸能人のスキャンダルで騒いでいる時、海外では何を報じているのか…。

日本のメディアは圧倒的に海外のニュースを報道することが少ない様に思います。また、最近の日本のフィリピンに関する報道では、フィリピン全土が危険だと意識付けられてしまいます。

私たちは、日本のマスメディアの情報だけを鵜呑みにすることなく、世界の情報に目を向けることが必要なのです。

 

3.日本のことをもっと知りたくなった

friends

日本に居れば、自分が日本人であることが当たり前過ぎて意識することはほとんどありません。

しかし、海外に居ると日本人であることが、私のひとつのアイデンティティになります。例えば、最近セブの現地企業からある事業のサポートを頼まれました。日本人として、日本人に合ったやり方を知っていることが私の価値になったのです。

嬉しいことに日本に興味のある海外の方も多く、時に日本人として不意に意見を求められることがあります。日本のオススメスポットや訪問するベストシーズン等の質問であれば容易に答えられますが、時に返答に困る質問もあります。

日本と韓国の関係についてどう思っているのか、日本人は中国に対してどう思っているのか、第二次世界大戦中に日本人がフィリピンで行ったことについてどう思っているのか…。

この手の質問は、真剣な会議などではなく、一緒に楽しくお酒を飲んでいる時など、会話の流れで突然出てくるものです。日本人がどんな回答をするのか、聞き手は興味津々です。

また、先日フィリピン人の友人たちとオスメニアピークという山にトレッキングに行きました。セブに在住する日本人にも人気のスポットです。そこで私は、フィリピン人の友人たちやガイドさんから思いがけない歴史を知ることになりました。

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「オスメニアピークの本当の名前はCandungao。Candungaoの意味は、現地の言葉で見回るという意味。ここは、第二次世界大戦時に日本兵がフィリピン人を探しに来た山だったことが由来」

彼らは日本のことが大好きで、過去のことだと言ってくれましたが、それを知らないで来てしまった私は、何とも複雑な気持ちになりました。ちなみに、気になって帰宅後にインターネットで調べてみましたが、アクティビティスポットとして勧める記事ばかりで、その歴史を教えてくれる情報は何も見つけられませんでした。

日本人として海外に居るからこそ、もっともっと日本のことを知らなくてはいけないと痛感しています。

 

まとめ

世界一周しても「何も変わらなかった」という旅仲間もいますが、私は仕事も住む場所も、生き方さえも変わった派です。

変化を楽しみ、ほんの少しの勇気で飛び出してみれば、意外と何とでもなるものだなと。

「ゼロになっても楽しいし、またスタートできる」「手放したからこそ新しいモノに出会える」

海外に飛び出すことを迷っている方には、ぜひ自分の気持ちに正直に、生きたい道を選んで欲しいと思います。

 

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NexSeedメディア編集部
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NexSeedメディア編集部です。英語学習について、フィリピン・セブ島の魅力、NexSeedでの留学生活などを伝えます!

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