空気を読まない鈍感力としぶとさ、チャレンジ精神は、世界一だと思います。日本の営業マンはインドで修行することをお勧めしたいくらいです。
片言の英語で堂々と話しかけてくる多くのインドの人たちにも出会い、日本人は自分たちの英語力を謙遜しすぎだ、と笑えてくることもありました。
最初は苦手でしかなかったタフな交渉も、インド人に鍛えられ、次第に毎日恒例のゲームに近い感覚に…。インドで免疫ができたお陰で、その後に訪れた国々での交渉はとても気楽なものでした。
タンザニア人に鍛えられたサバイバル力
ヨーロッパやアフリカではトレッキングにはまり、ついにはアマチュアが登れる最高峰のキリマンジャロ登山に挑戦しました。登頂に成功したものの、今までの人生で一番体を酷使した経験です。
登山中はできる限り荷物を軽くし、5日間の山小屋生活。タンザニア人のガイドに励まされながら、体力と精神が鍛えられただけでなく、最低限のもので生活するサバイバル力を学ぶことができました。
普段であれば制限なく使える水やティッシュペーパーも、山の上ではとても貴重なものです。少しも無駄にすることなく、綺麗なものから汚れたものへ、何度も使いまわします。ある意味、いかに工夫できるかという創造力の訓練でした。面白いことに、物が無いなら無いなりに工夫が生まれ、普段不自由のない生活では気がつかなかったことに沢山気付かされました。
登山生活は極端な例にしても、バックパッカー旅は毎日快適な場所で過ごせるわけではありません。そして、当たり前ですが、旅は健康第一。元気でなければ楽しむこともできません。修行の様な毎日でも、大きな怪我や病気をすることなく旅を続けられたことは、自分自身への大きな自信にもなりました。
最も必要だったポジティブマインド
「今しか出来ない旅」をテーマに、沢山の無茶もしました。お陰で沢山のハプニングにも見舞われ、予想外のことが起こる度、それさえ楽しむポジティブなマインドが鍛えられたと思います。
イタリアでは夜行列車に乗って思いもよらない地域に辿り着いたり、イスラエルの入国審査で冷や汗をかいたり、パラグアイの窓なし長距離バスで熱中症になりかけたり、スイス警察に職務質問されたり、インドの列車が9時間も遅れたり…。
シナリオの無い毎日、冒険の連続です。大抵のことには動じない、ハプニングも笑い飛ばせるマインドが身につきました。旅は思い通りにならないことだらけ、楽観的くらいが丁度良いです。
ここまで読んでくださった皆さんには、旅に向けて特別なスキルはほぼ無いことがお伝えできたかと思います。語学力以外、これらのスキルは事前に準備できるものでもありません。旅をしながら勝手にレベルアップしていきます!
サバイバルな旅、優雅な旅、自分に合ったスタイルで、自分がやりたいことを存分に楽しんでください。人生一度きり!日本のパスポートを持つ限り、どなたにも世界は開かれています。是非世界に飛び出してみてくださいね。
また、現在セブ在住の私は、こんな冒険を、今度は日本の学生たちと一緒に体験できればとCebu Spring Camp/Cebu Summer Campをスタートさせました。
次回9月19日からプログラムが始まりますが、NexSeedさんにご協力いただきながら、参加メンバーたちと最高の7泊8日を過ごしたいと思います。
(Facebook: https://www.facebook.com/cebusummercamp/)
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