こんにちは。元世界一周トラベラーの高土聡子です。
前回の記事では、私自身が世界を旅して学んだスキルについてまとめてみました。
そんな旅を経験した後、2015年からはセブ50%、日本30%、その他の国20%の生活へ。
セブ島に移住したと言うと、大抵の友人たちは「いいね!家の前海?」「波の音聴きながら仕事してるの?」と。多くの人にとって、セブ=リゾートのイメージが強いようです。
私自身も、セブに住むまでは、まさか海まで1時間かかるなんて思っていませんでした(笑)
今回の記事では、セブ島に住んでみて変わったフィリピンのイメージについて書いてみたいと思います。これからセブ島で留学やお仕事をされる方、移住を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
セブ島に住んで変わったイメージその1:まだまだザ・アジアが感じられる
透き通った海に青い空、セブ=リゾートのイメージで来られた方がまず衝撃を受けるのが、セブの街並みではないでしょうか?今最も活気あるアジア国のひとつとして急成長している一方、街には未だ発展途上な一面が多く残されています。
特に空港を出て目に飛び込んでくる車窓からの光景は、発展途上そのものを感じるアジアの街並み。トタンを組み合わせてようやく建っている様な家や裸で駆け回る子ども達、5人家族が1台に乗って走るバイク、路上で雑多に売られているバナナやココナッツ…。
初めてセブを訪れた時、ちょっとしたサバイバル感がある方が好きな私にとっては、リゾートとはかけ離れたザ・アジアの街並みに興奮してしまいました。初めてアジアを訪れた方にとっては「ちょっと大変なところに来てしまった」、移住で来られた方は「ここでやっていけるか自信がなくなった」と腰が引ける方も多いようです。
しかし、空港からセブ市内に近づくにつれて街並みも整備され、高層コンドミニアムが建設ラッシュ。
特にNexSeedのあるエリアは、セブの丸の内といったところでしょうか。綺麗で巨大なショッピングモール、スーパー、レストラン、ひと通りの物が揃い、何不自由なく生活ができる環境です。空港からの街並みを見て、もっと凄まじい環境を想像しましたが、セブ島は日本の地方都市より活気があり、より発展している部分もあるように感じています。
その一方で、コンドミニアムから見下ろすと貧困エリアが隣接していたり、車で5分もしない場所にスラムエリアがあったり、ストリートチルドレンを見かけることも多く、まだまだ日常的に発展途上特有の格差を目の当たりにします。日本からセブに来た多くの学生にとって、セブで一番印象に残るのは、ストリートチルドレンが街の中にいる光景のようです。
意外と都会な一面とそうではない一面。リゾートで過ごすのか、セブ市内で不自由なく過ごすのか、スラムエリアでボランティア活動をするのか、見たり体験したりすることによってもセブの印象は大きく変わります。
セブ島ひとつをとってみても、切り取る部分によって様々な一面をもつところが、フィリピンらしさ、まだまだ発展途上のアジアらしさだと感じています。
セブ島に住んで変わったイメージその2:世界各国の人たちと出会える
英語公用語人口世界第3位、国民平均年齢23歳の国、フィリピン。高い英語力、若くてポテンシャルのある労働力、そして低コスト。コールセンターをはじめとするBPO拠点として、世界の企業からも注目されています。
まだまだ発展途上である分、日本や欧米で既に成功しているビジネスも、フィリピンではまだ新しいものであったり、参入の余地があったりと、タイムマシンのようにチャレンジできる環境です。ここ最近では、従来厳しかったビジネスの外資規制も緩和傾向にあり、積極的に海外と関わって国を成長させて行こうという雰囲気が感じられます。
そんなチャンスを求めて、先日訪問したセブのコワーキングスペースでは、アメリカ、ドイツ、フランス、フィンランド、ケニア、ベネズエラの人たちがスタートアップとして来ていました。また、今私がセブでサポートしている企業は、オーナーがオーストラリア人。
フィリピンにもっと速くて安定したインターネット環境をつくろうと始められたベンチャーで、日本でいうソフトバンク初期のイメージに近いでしょうか?メンバーもフィリピン人以外に、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、デンマーク、リトアニア等、沢山の国々から集まったチームで構成されています。
セブに住む前は、こんなにも世界各国の面白い人たちと出会えるとは思ってもいませんでした。国籍を問わず誰でも参加できる交流グループやMeet upイベントも多く、少し勇気を出して様々なコミュニティに飛び込めば、常に新しい人たちとの出会いがありとても刺激的です。セブにいながら、世界中に友人をつくっていけそうな気がしています。
少し話は反れますが、フィリピンは日本と同じ島国で人口も約1億人。海外と積極的に関わっていくフィリピンと、なかなかそうはいかない日本。
それぞれどんな未来が待っているのか、とても興味深いです。
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