匂いについての英語表現、みなさんはいくつご存知でしょうか?
匂いにも、いい匂い、悪い臭い、様々ですが、英語ではどう使い分ければいいのでしょうか?
今回は、匂いを表す英語表現と関連フレーズなどをご紹介してまいります。
①「匂い」を表す英語表現
smell
最も一般的な「匂い」の英単語ですね。いい匂いにも、嫌な匂いにも使うことが出来る表現です。
匂いを形容する単語を前に付けると、どんな匂いかを表現することもできます。
例)sweet smell(甘い香り)、nasty smell(イヤな匂い)
また、この単語から派生した”smelly(くさい)”という形容詞もあり、”smelly 〇〇”とすることで「くさい〇〇」と言い表すことが出来ます。海外ドラマ「フレンズ」に登場するフィービーの持ち歌にも”smelly cat(くちゃーい猫)”という曲がありましたね。
scent
「いい香り」を表す英単語です。香水のにおいなどに対して使われることが多いようです。
“scented”とすることで「香りのついた、いい香りのする」という意味で使うこともでき、映画「プリティ・ブロンド」の中では主人公エルが香り付きの履歴書を教授に提出するシーンでこの表現が登場していました。
教授:Do you have a resume?(履歴書は持っているかい?)
エル:Yes, I do. Here it is.(はい。こちらでよろしいでしょうか。)
教授:It’s pink.(ピンク色か。)
エル:And it’s scented. I think it gives it a little something extra.(それに香り付きなんですよ。ちょっと特別な感じがするかと思って。)
aroma
アロマと聞くとアロマテラピーが思い浮かぶ方も多いでしょう。特徴があっていい香りのことを指す英単語です。
日本語でもワインの味わいを表すのに「アロマ」という言葉が使われることが多くありますが、飲み物や食べ物の匂いを形容するときによく用いられるようです。
stink
不快なにおいに対して使われる英単語です。
「クサイ!」と鼻をつまんでしまいたくなるようなにおいを表すと覚えておきましょう。動詞として使うこともでき、この場合は「悪臭を放つ」と訳します。
musty
「かび臭い」といった感じで新鮮でないものの匂いを表す単語です。体臭に対して使われることが多く、海外ドラマ「フレンズ」でも、フィービーとモニカがうっとうしい旧友アマンダに再会するシーンで登場しています。
アマンダ:Smell my neck! It’s not perfume! It’s me! It’s my natural scent!(私の首の匂い嗅いでみてよ!香水じゃないのよ、私の匂い!私から自然に香ってるの!!)
フィービー: Musty! (くさいわね!)
②「匂い」にまつわる英語フレーズ
You smell nice.(あなたはいい匂いがする)
基本的な表現として、”smell good”で「いい匂いがする」、”smell bad”で「いやな匂いがする」というのを覚えておけばまずはOKです。
“good”の部分はプラスの表現であればいろいろと置き換えて応用することができます。例えば上の文章のように”nice”としてもいいですし、”amazing”などと言えばより強調することが出来ますね。
人の匂いを褒めるとしたら、やはり近しい相手になりますので、恋人同士で使われることの多いこちらの表現。海外ドラマ「Sex and the City」の中にも登場していました。
彼氏:That smell is amazing. What is that?(いいにおいがするね。なんだろう?)
キャリー:Me.(私よ。)
ちなみに、よくある間違いとして”smelly”を使ってしまうというのがあります。先ほどご紹介したように”smell”自体はいい匂いにも悪い匂いにも使える表現なのですが、”smelly”は「クサイ」という意味になってしまいますので要注意!”You are smelly.”なんて言ってしまったら取り返しのつかないことになりますよ!
smell the fear of~
「<人>の恐怖を感じ取る」という意味のフレーズです。
“smell”には、「嗅ぎ取る、感じ取る」という意味もあるため、このようにして使われることがあるんですね。
ちなみにこちらのフレーズは、海外ドラマ「フレンズ」の中で、鳥嫌いな彼氏がレイチェルの家にディナーを食べに来た時のシーンで用いられています。当時彼女の家ではアヒルを飼っていたため、彼はすっかり怖がってしまったんですね。大騒ぎするのは恥ずかしいため必死に恐怖を抑えている様子でしたが、鳴き声を聞いて思わずこのセリフが飛び出します。
“They-they-they can smell fear.(こっ、こ、こいつらは僕の恐怖を感じ取れるんだ!)”
fishy
“fish(魚)”から派生した言葉で、「魚臭い」という意味の単語です。
ところが、日常会話では「怪しい、うさんくさい」などと言いたい時にもこちらの表現が使われています。
日本語でも、なんだか怪しいと感じた時に「何かにおうぞ・・・」と言ったりしますが、英語にも同じような表現があるんですね!
例)There’s something fishy about her story.(彼女の話にはどこかうさんくさいところがある。)
「匂い」の英語表現を上手に使おう!
「匂い」の英語表現と関連フレーズをご紹介してまいりました。参考になるものはあったでしょうか?
日本語では「匂い」を表現するとき、基本的に「〇〇な匂い」といった言い方しかありませんが、英語には「匂い」を表す表現がたくさんあり、場面に応じて使い分けています。
みなさんもそれぞれの単語やフレーズの特徴を知って、「匂い」の英語表現を上手に使い分けていってくださいね!
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投稿者プロフィール
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高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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