場面に応じて使い分ける!「合う」の英語表現を知ろう

「合う」という表現は、本当にさまざまな場面で使われますよね。

料理と飲み物が合う、服が似合う、条件に合う・・・などなど。

英語でも、場面に応じて最も適切な「合う」の表現を選び、使い分ける必要があります。

そこで今回は、「合う」の英語表現についてご紹介してみたいと思います。

 

「合う」の英語表現

①形や大きさに合う ”fit”

形や大きさに対してぴったりくる、という意味の「合う」に使われるのが”fit”です。

日本語でも「フィット」という言葉は使いますよね。

さて、こちらの表現は海外ドラマ「Sex and the City」の中で、靴のフィッティングをするシーンに登場しています。

“Oh, my God! These are authentic patent leather. And if they don’t fit, so help me, I’m gonna wear them anyway. Crap. They almost fit.”(あら、大変!本物のパテントレザーだわ。どうかサイズが合いますように・・・どっちみち無理してでも履いちゃうけど。あ、ほとんどぴったりじゃない。)

→まさに、服や靴のサイズについて言い表す時にぴったりの英単語ですね!

 

②質や規格が同等である ”match”

日本語で言うと「つりあう」といった感じでしょうか。「マッチする」というのは日本でも言ったりしますよね。

さて、こちらの表現は海外ドラマ「フレンズ」の中で登場していました。

ポーカーで遊んでいたロスが女友達のレイチェルとフィービーにいじられているシーンです。

レイチェル:Boy, you really can’t stand to lose, can you? Your whole face is getting red… little veins popping out on your temple…(あなたったら、負けず嫌いなのね。顔が真っ赤よ~・・・血管も浮き出てるし~)

フィービー : Plus that shirt doesn’t really match those pants.(それにそのシャツ、パンツと合ってないわね。)

→「同等」というニュアンスの”match”を使って、シャツとパンツのテイストが合っていないと伝える表現ですね。先ほどと同じく服についてのコメントで使われていますが、こちらはサイズではなくテイストに関する表現です。

 

③要件を満たす ”suit”

サラリーマンの着るスーツのイメージが強い”suit”ですが、英語だと「合う」という動詞としても使われることがあります。

そういう意味でも、洋服のスーツは「ルーズな部分が無くビジネス向きのフォーマルな服装」という意味合いで、スーツと呼ばれているのでしょうね。

さて、こちらの表現は、映画「10日間で男を上手にフル方法」の中に登場しています。

ベンが、会社の上司に「自分を重要なプロジェクトチームに加わらせてほしい」と伝えるシーンです。

上司:I have to think in terms of who’s best-suited within the company team.(僕は会社の中で最も適任だと思うのが誰かを選ばなくちゃいけないんだよ。)

ベン:Yes, sir, and that’s me. I want to handle this pitch.(はい、社長。それは僕です。僕に取り組ませてほしいんです。)

→まさに、社長が「このプロジェクトを任せるにあたっての要件を満たす人物=適任」を選ぼうとしているということで、”suit”がぴったりな表現ですね!

 

④相性ピッタリ ”right”

“right”に「右」という意味以外で「正しい」という意味があるのはみなさんご存知かと思いますが、これを「合う」という意味で使う場合があるのをご存知でしょうか?

ニュアンスとしては、「相性ぴったり!」といった感じです。男女間で使われているのをよく聞きます。

ちなみに海外ドラマ「Sex and the City」でもそのような意味合いで使われていました。

完璧な恋人ロバートに対し、どうしても愛情表現ができないミランダが、キャリーに相談するシーンです。

ミランダ:I am never gonna be happy. Just not gonna happen for me.(私はきっと幸せにはなれないんだわ。私には幸せなんて訪れないのよ。)
キャリー:Do you love him?(彼を愛してるの?)
ミランダ:How can I love him if I can’t even say the words?(愛してるって言葉で伝えられないのに、彼を愛せてると言える?)
キャリー:Well.(そうねえ。)
ミランダ:I always thought that when the right guy came along all of my bullshit will calm down and go away and the words would just fall out of my mouth because I would know he was the one.(私いつも、ぴったり合う男性が現れたら、照れやためらいが消えて愛の言葉が口をついて出ると思ってたの。だってぴったりな人と出会えたら自分でわかるはずだから。)

→”right guy”(自分ぴったりの男性)は恋愛もののドラマや映画でよく出てくる表現ですね。また、最後の一文で登場する”the one”というのも「運命の相手、自分と相性ピッタリの相手」という意味で使われる慣用句です。

 

「合う」の英語表現を使いこなそう!

「合う」のさまざまな英語表現についてご紹介してまいりました。

参考になるものはあったでしょうか?

それぞれ微妙にニュアンスが違うため、しっかりと頭の中で整理して、上手に使いこなせるようになりましょう!

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投稿者プロフィール

Midori
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。
現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。